深海考古学

4.深海考古学論文

   日本の深海考古学の可能性について以前に書いた論文をのせてみました。基本的には歴史家の網野 善彦先生の意見をもとに水中考古学的要素を加えてみた形になっています。英語の読者向けなので簡単な日本の歴史などバックグランドが多く書かれているため、日本向けの論文ではないです。しかし、水中・海洋考古学をどのように歴史の解明に適応させるかと言う点では(自分でいうのもなんですが)よく出来上がっていると思います。まだまだこれから少しづつ時間をかけて育てていく“論文の種”といっても良いでしょう。そのため未完成の論文であることを理解していただきたいと思います。近いうちに書き直した論文を発表する予定です。

   この論文を載せたもう一つの理由は大学院レベルの論文のサンプルとして提示してみることです。学生などからよく聞かれるのが、水中考古学を外国で学んだ際にクラスでどうのような論文を書けばよいのか、どれくらい英語が出来ればよいのかなど様々ですが、この論文を読んでいただければだいたいの雰囲気がつかめると思います。(グラマーなど間違いがあることに気がつきますか?教授に提出したあとで見つけた間違いも残してあります)この論文は1学期(16週間ほど)で書き上げました。クラスには他にもプレゼンテーションやアサイメントがあります。(クラスは基本的に1学期に3つ取ります) さらにリサーチアシスタントや保存処理ラボでの仕事がありますし、マスター論文、そして自分のプロジェクトなどいろいろとやることはあります。

http://www.nauticalarchaeologyjp.com/DeepSeaJapan.htm

3. バーチャル考古学

最近、よくバーチャル・リアリティー(VR)という言葉をよく聞きますが、考古学にもどんどん最先端の技術を取り入れていく必要があると思います。VRとはつまりコンピューターで作られた環境を疑似体験することです。 実際にこれは体験してみないと分からないのですが、ようは遺跡を3次元、または4次元(時間軸)で作られた空間を自分の思ったとおりに動き回ることが出来るわけです。 作られたモデルに重量、質量、浮力、など様々なデータを与えることも出来ます。 発掘された船のモデルを作り、それを元に船がどのように沈んだかなどのシナリオを作り、その中で船を船を沈没させることも出来ます。 現在、キレニア号のモデルが製作中で、積荷など一つ一つも忠実に再現され、船がどうして、どのようにして沈んだかを調べるそうです。 


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2. 水中文化遺産保護

さて、水中で文化遺産(沈没船など)を発見しました。 この遺跡は誰のものでしょうか? 日本の近海、例えば瀬戸内海などで沈船が発見された場合はどうでしょう。 日本(地方自治体)に所有権があるのでしょうか? 発見した人のものでしょうか? 地上で遺跡が発見された場合と異なり海上はその土地の所有権があいまいなことが多いため複雑な問題となることがあります。 また、日本の船だとそれほど問題は無いのですが、例えば韓国、中国やヨーロッパの船の場合はどうでしょうか? 沈没した当時の所有物となるのでしょうか?


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1.深海考古学の基礎

考古学は日々発達しています。 新しいテクノロジーを取り入れ今まで想像もできなかった調査方法も可能になりました。 時代の最先端を進む考古学、今までに誰も見ることを許されていなかった深海に眠っている沈没船を探し、それを考古学的に調査する学問、それが深海考古学です。 


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