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水中考古学関連のニュースや関連記事を掲載します。
水中で錆びていく前に
真珠湾の底に沈んでいるUSSアリゾナは戦争の記念碑として残されています。しかし、この軍艦にはまだ燃料であるオイルが詰まれており、そして遺骨も残されています。ばらばらになっているところもあります。
この船体にどんどん錆が付着しており、時間が経つにつれ崩れていきます。問題はこれをどのように維持していくかです。船体に微電流を流すことも可能ですが、ばらばらの部分までは届かず、そして船体内部はどのようになっているか調査されていません。
今後このような戦争遺跡の保護が重要な研究対象となっていくのではないでしょうか?戦艦大和なども現在は水中に残っていますがどんどん崩れていくことは確実です。大きな遺跡は引き上げることは出来ないので現状をどのように保護するのか?水中考古学の重要な課題です。
旧日本軍小型潜水艇が文化財として指定を受ける
先に報道されていたシドニーで発見された旧日本海軍の小型潜水艇が、ニューサウスウエールズ州政府によって法的に保護措置が取られました。周囲500メートルは立ち入り禁止であり、違反した場合は罰金刑か禁固刑が科せられるようです。
ギリシャの海洋考古学者がイランで協力調査
最近話題となっているイランのササン王朝時代の沈没船(日本ではちょうど弥生時代ごろに相当します)は水深70mよりも深く、一般のダイバーでは発掘が困難です。イランではまだ水中考古学がそれほど発達していないのでギリシャと合同調査をすることが決まったそうです。
ギリシャの水中考古学チームから技術などを学んだ後、イラン国内でも水中考古学を積極的に取り組むことが進められるそうです。いつまでも外国に頼るようでは自国の考古学の成果にはつながらないので、この調査に前向きに取り組んでいるそうです。
100年前に発掘された沈没船 まだ謎が...
約100年前にギリシャでスポンジダイバーなどの協力のもと65BCに沈没したと考えられる沈没船を発掘しました。(この当時ですからほとんど遺物の回収のようなものでしたが...)このときに青銅のとある遺物が引き上げられましたが、精巧なメカニズムで作られており、時計のような形をしており、天体観測に使われたと考えられています。この機械を使い日食や月食などの起こる日時を割り当てることができたのではないかとも言われています。
このような精巧な技術と天体の知識はこの当時としては早すぎるのではといわれています。水中から発掘されてから100年以上たった今、現在の技術を駆使してこの謎の道具の正体に迫ろうとしています。イギリスの科学誌ネイチャーの記事を見つけました。
シドニー湾での旧日本小型海軍潜水艇発見のニュース
日本の全国紙でも記事になっていますが、オーストラリアのシドニー湾で旧日本海軍の特殊潜水艇がアマチュアダイバーによって発見されました。太平洋戦争中の1942年、オーストラリアを攻撃するために湾に侵入した3隻の潜水艇のうちの未発見だった1隻とのことです。オーストラリア北部の都市ダーウィンが旧日本軍に爆撃されたことは多少知られていますが、観光名所であるオペラハウスなどがあるシドニーが日本軍の攻撃を受けたことを知っている人は多くないでしょう。艇内には乗組員の遺体が残っている可能性もあり、オーストラリアの文化財局は保護措置を取っているようです。海外の海で発見される太平洋戦争中の旧日本軍の戦艦や戦闘機への盗掘は頻繁に行われ、インターネットオークションでこれらの盗掘品が売買されています。アメリカなどでは大戦中の沈んだ船に関しては、未だ海軍に属するとして無許可な引揚げ作業は認めていません。今回も日本政府へ照会があると思いますが、現在の日本ではこうした発見へのガイドラインは作成されていないでしょう。戦争中に旧日本軍の攻撃を受けた太平洋諸島の国々のなかには、水中に残る戦艦や戦闘機を自国の歴史の一部として、広島の原爆ドームと同じように保存しようとする動きもあります。水中文化財としての保護の問題とともに、関係者や遺族への配慮など複雑な問題が発生します。