お知らせ
水中考古学関連のニュースや関連記事を掲載します。
世界中で話題が持ちきりの中国の「南海Ⅰ号」
水中考古学に関心のある方なら、検索すれば出てくる「南海Ⅰ号」の話です。沈没船の年代について、積載されていた硬貨から南宋と特定されています。しかし、積載されている硬貨でも、北宋の異なる時代の硬貨が多くの割合を占めるそうです。沈没船の年代特定で重要な要素です。
IKUWA3&WAC6
以前にもアナウンンスしましたが、2008年7月にロンドンで第3回国際水中考古学会議(IKUWA3)が開催されます。主催はNautical Archaeology Society (NAS)、Institute of Field Archaeologists、Institute of Archaeology、University College Londonですが、English Heritageなどイギリス国内の考古学団体が協賛しています。プログラムなどの情報はすでにホームページ上にUpされています。またIKUWA3の開催はWAC6(第6回世界考古学会議)の1週間後なので、両方の会議に出席する研究者もいるようです。
カンボジアで日本人町発見!
日本からのニュースなのですが、どうも日本の新聞社いくつかサーチしても記事が見つからなかったです…
カンボジア、プノンペンの近くで17世紀の日本人町が発掘されているそうです。1603-1635年に日本人が約100人ほど住んでいたそうです。今後、カンボジアの観光に役立てることも検討中だそうです。
日本人は東南アジアに17世紀初期にどんどん進出して日本人町を作っていたことが知られています。当時使われていた船(朱印船)が発見されれば面白いでしょう。
メリーローズの木材の細胞を見る
イギリス、ヘンリー8世の軍艦メリーローズの保存処理は現在も行われています。1994年からPEG(ポリエチレングレコール)のシャワーを噴射し続ける方法を取っています。この度、木材に残っている硫黄化合物が今後木材の保存にどのような影響を与えるか実験を行っています。
イギリスのDiamond synchrotronというサッカー場5倍の大きさのあるビーム発生装置を使うそうです。この装置は分子を高速で回転させ、そのときに発生する光を一箇所に集め、それを木材に焦点をあわせることでマイクロ顕微鏡のような働きをして木材を観察することが出来るそうです。これにより木材の細胞と結合している硫黄化合物の状態を確認するそうです。
この結果により今後どれだけ硫黄化合物が木材に影響を与えるかわかるとのこと。
エルトゥールル号調査進む
昨年に引き続いて、和歌山県串本町で1890年に沈没したトルコ海軍船籍船エルトゥールル号の調査が行われています。同調査は米国の船舶考古学研究所(INA=Institute of Nautical Archaeology)のトルコ支部が主体となり串本町の支援を受けて昨年より本格的な調査が始まりました。エルトゥールル号の沈没は死者500名以上を出す海事史稀にみる大惨事ですが、現在の串本町近隣住民による遭難者への献身的な救護活動の結果、トルコと日本の友好の記憶として語り継がれています。音響探査機器を利用した昨年の調査結果を踏まえて今年から発掘調査が実施されています。これまで船体の部材の一部のほか、金属遺物等が確認されています。引き上げ遺物に関しては同研究所の保存処理の専門家によって、随時進めれていく予定だそうです。調査は2月中旬まで継続するとのことです。