お知らせ
水中考古学関連のニュースや関連記事を掲載します。
The Marine Technology Society
The Marine Technology Society (MTS) が新しく代表者二人を決定しました。Marek JasinskiさんとBrian Abbottさんです。MTSの新しい目標はアメリカとヨーロッパ以外の国からも積極的にメンバーを募ること、とくに海洋考古学が発展途上の国々などへのアプローチも行う予定だそうです。また、数多くの水中考古学者、サルベージ会社、海軍などとの協力も重視し、ジャーナルなども出版する予定。
AUV ウッズ・ホールで開発
ウッズ・ホールのHanumant Singhさんが開発したAUV(自立型潜水ロボット)が去年、ギリシャで沈没船を発見し、写真を元に遺跡の3D復元を可能にしました。
AUVはケーブルなどを必要とせず、自分で水中を”泳ぎ”情報を集めるロボットです。簡単にいうと、250.000ドルするロボットを投げ捨て、無事に帰ってくることを願うそうです… Hanuさんは水中でロボットを使った撮影が専門でこのテクノロジーを使い、水中考古学をさらに飛躍的に発展させていってくれるでしょう。
Hanuさんはほかにもいろいろなプロジェクトを行っており、2007年には北極の氷の下にもロボットを投入させる予定だそうです。
カンボジアで7世紀の沈没船発見?
今年の2月にカンボジアのKoh KongにあるKoh Sdech島で水深20-30mの地点から木造の沈没船が発見されたそうです。土器などのサンプルを取り上げ調べたところ、アンコール期以前のものと一致したそうです。また、他にも14-15世紀の遺物もあったそうです。これらの遺物は貝殻などの付着物が多くついており鑑定が難しかったとのこと。カンボジアの総理大臣はこの発見を聞いた後、トレジャーハンターなどが遺跡を荒らさないように警察や軍隊に要請をだし、地域をパトロールすることを決めたそうです。
海外文化遺産を保護・修復 国際協力推進法案
海外の文化遺産を保護するのはとてもよいことだと思います。日本の技術力に期待をしています。私のサイトを良く見る人ならご存知でしょうが、海外では沈没船などの海底文化遺産がどんどん破壊されています。陸上だけの文化遺産ではなく、地球の70%を占める海底にも目を向けるべきでしょう。これをきっかけに日本国内でも海洋文化遺産保護への道のりがすすむことを願っています。
海外文化遺産を保護・修復…国際協力推進法案提出へ 戦争などで損傷したりした海外の文化遺産の保護・修復に日本が積極的に協力することを義務づける「文化遺産保護国際協力推進法案」(仮称)が、自民、公明、民主3党の有志議員により提出されることになった。
アフガニスタンでのタリバンによるバーミヤン遺跡破壊に心を痛めた画家の平山郁夫氏が、同法案制定を呼びかけたもので、自民党の鈴木恒夫衆院議員らがこれに応じた。鈴木氏らは世界の文化遺産保護を後押しする超党派議連を結成する方針で、会長には同党の中山太郎衆院憲法調査特別委員長が就任予定だ。共産、社民両党などにも呼びかけて同法案を全会一致で成立させることを目指している。
同法案骨子は、文化遺産を「人類共通の財産」と位置づけ、「日本が知識、技術、経験等を生かしてその保護に取り組むことで、国際社会で主導的な役割を果たす」と基本理念を明示。文化遺産が存在する外国政府の自主的な努力を支援するための基本方針策定を政府に義務づけた。
アフガニスタンやイラク、パレスチナなどの文化遺産は、略奪や盗掘、破壊の被害を受けるケースが相次いでいる。平山氏は、同法案について「日本が、有形無形の世界の文化遺産を守るという国家理念を掲げることを意味しており、大変意義深い」と成立に期待感を示している。
(2006年3月12日15時11分 読売新聞)
丸木舟で縄文交易再現
富山新聞で桜町遺跡から出土した丸木舟の復元・航海実験についてのニュースです。2年ほど前にたまたま進水式を見に行った記憶があります。今回は一回り大きい船だそうです。
-------------------------------------------------------------------------------- ヒスイ求めて糸魚川へ 小矢部・桜町石斧の会 8月、丸木舟で縄文交易再現 小矢部市の桜町遺跡を核に活動するグループ「桜町石斧(せきふ)の会」(山本護会長)は今年八月、ヒスイを求め、手作りの丸木舟で同市から新潟県糸魚川市へ向かう。同遺跡から糸魚川産とみられるヒスイの勾玉(まがたま)や石斧が出土していることから、桜町の縄文人が日本海を通じて行った可能性もある当時の交易、交流をたどり、縄文人の生活に思いをはせる。
ヒスイは糸魚川市の姫川流域が産地で、全国各地の遺跡で見つかっている。日本海を通じて運ばれたとみられ、桜町遺跡からも直径一―三ミリ程度の穴が開いたヒスイ玉が出土している。
計画では、八月四日から七日(荒天時は十一日から十三日)に子撫川と小矢部川を経て、日本海を東上する約百十キロを舟で進む。舟には二人ずつ乗り、リレー方式で目指すことにしており、現地では会員が小矢部市から持ち込む贈り物とヒスイを交換する。
桜町遺跡から舟だったと推測される中央部をくりぬいた木材が出土していることにあやかり、二〇〇三(平成十五)年に続いて丸木舟を作る。安定性と快適性を求め、前回よりも一回り大きい長さ六メートル、幅七十センチの舟を作る予定で、七月十七日に進水式を行う。同会は五月二十一日から毎週日曜日に行う丸木舟作りと航海の参加者を広く募集し、丸木舟に使うスギの大木に関する情報の提供も呼び掛けている。
山本会長は「対馬海流に乗れば意外に早く着けるのではないか。縄文人の交易や交流を検証し、生き様に迫りたい」と話している。問い合わせは山本会長=0766(67)3939=まで。
2006年3月12日更新