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水中考古学関連のニュースや関連記事を掲載します。
エジプトで発見された船
一年ほど前にも速報でお伝えしました。エジプトで去年の冬に発見された船についてのニュースです。この船はPunt(現在のソマリアかエチオピアのあたり?)と呼ばれる地方とエジプトの交易に使われていたもので、紅海に面したSafaga遺跡(洞窟)の中で解体された状態で見つかりました。今までは解体した船を砂漠の道を通ってナイルまで運んだと考えられていましたが、この発見で解体した船を洞窟で保管していたことが分かりました。外板などをロープを使って組合していました。また、この時代の船の研究に一石を投じる重要な発見です。
エジプトの国家考古学長Zahi Hawassさんが記者会見をしてこの発見を伝えました。Boston とEast Naples 大学が主体となって進められています。この遺跡はSankhkare Mentuhotep III(2133-1991BC)の治世、第11王朝時代の遺跡で、船の他に木箱も見つかり表面には"Wonders of the land of Punt (Puntの地からのすばらしい物)“と書かれていました。
Punt地方はこの時代にエジプトと交渉をしており、御香、象牙(サイも含む)、キリンの毛皮など当時の高級品の産地として知られていました。Hawassさんはこれから船の保存をし、その後公開する予定。当時の船舶技術が大変優れたいたことを示す良い資料となったと語った。このほかにもロープや土器などが発見されている。
コンスタンチノープル最古の港
イスタンブールでは国家(トルコ)最大の建設事業が進められています。これは、ボスポラス海峡を高速地下鉄システムでアジア側とヨーロッパ側を結ぶ計画です。しかし、この計画地からコンスタンチノープルの初期の遺物がたくさん発見され、この都市に最初に作られた港跡にぶつかってしまいました。土の中から7隻の船が発見され、Texas A&MからCemal教授が発掘と調査を担当しています。この遺跡はYenikapiと呼ばれています。
しかし、国家の大事業であるプロジェクトを進めなくてはなりません(日本からもこの高速線路の建設に協力しています)。国家からは早くプロジェクトを終わらせろと圧力がかかってますが、 場合によっては線路の建設を変えなくてはならなくなるかもしれません。まだ発掘が始まったばかりなので港の全容はわかっていませんが、相当大規模なものだったと考えられています。また、船や小さな遺物は動かすことができますが、港を動かすことは出来ません。この場所を考古学ミュージアムに作り変えることも計画に上がっています。
ゴールドラッシュ時代の船
ゴールドラッシュ時代の船がサンフランシスコの街中から見つかった!と去年の秋ニュースになりました。 今回、この船について詳しくわかってきました。この船は1818年にもともとは捕鯨船として 作られた船でした。鯨の歯が船から発見されたことなどから手がかりとなり、当時の新聞などの記録をもとにこの船の忘れられた歴史が蘇ってきました。文献などをしらべると歴史的に興味深い船のようです。 鷹島にも以前来日したJ.Delgadoさんがこの船の歴史について研究を担当しているようです。
フロリダのSink Hole
先日お伝えしたフロリダのSink Hole (石灰岩台地に見られる陥没穴)での発掘について。 発掘はボランティアなでも使って行っています。 潜水病を防ぐためのセーフストップなどおもに発掘の様子についていろいろと詳しく書かれています。まだ調査が始まったばかりなので見つかった遺物などについては詳しくわかっていません。この遺跡は20年以上も前から知られてはいましたが、今まで誰も水底面のサイトマップを作ったことがなく、これから本格的にプロジェクトを進めていきます。遺物は12000年ほど前と思われ、そのほかに植物、髪の毛、ロープなど様々な種類が発見されています。
海洋考古学体験実習!
PAST Foundation 主催の海洋考古学体験実習が今年も開催されます。なんと今年は6個のプロジェクトがあります。興味のある人は参加することをお勧めします。もちろん日本では発掘の実習は難しいです。これらのプロジェクトはそれほどダイビングの経験が無くてもOKですし、ダイビングを伴わないものもあるようです。いまだにこの分野は“水中での発掘屋さん”のイメージが定着しているようです… 海洋・船舶考古学のプロジェクトですので、水中での発掘だけじゃないです。船の考古学に興味のある人はどうぞ。