舟形木製品出土

県内初の舟形木製品出土 四万十市の坂本遺跡

県埋蔵文化財センターが発掘調査を進めている四万十市坂本の坂本遺跡で、祭祀(さいし)に使ったとみられる15世紀の舟形木製品が27日までに出土した。航行の安全を祈って作られた可能性が高く、中世の舟形木製品が確認されたのは県内で初めて。

 舟形木製品は、発掘調査区の南側から陶磁器などとともに見つかった。長さ30センチ、幅と深さはいずれも10センチ。腐ってはいないが、非常にもろい状態だった。

 船体の中央部には直径2センチほどの穴が開いており、この部分に帆を立てていた可能性が高いという。舟形木製品は古墳時代を中心に、全国では多数見つかっている。

 同遺跡は四万十川と中筋川の合流点に位置し、貿易陶磁器が多数出土。同センターの坂本憲昭専門調査員は「近くの香山寺や坂本遺跡が、物資の流通の要衝だったことをさらに裏付ける大きな証拠の一つになった」としている。

 地元住民らが遺構保存要望

 一方、地元坂本地区の吉武澄夫区長らは27日、同遺跡から見つかった瓦窯跡3基や石段などの遺構を現地保存するよう求める陳情書を沢田五十六市長に提出。沢田市長は「窯跡は国土交通省に工事設計変更の協力を求め、石段についても地区の共有地に移築する方向で検討したい。香山寺全体の調査を始め、坂本遺跡との関係を調べた上で、保存や展示方法を考える」としている。

高知新聞

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