Archaeology Magazine

AIAことアメリカ考古学協会が一般向けに出版している雑誌、Archaeologyをご存知の人は多いと思います。日本でも洋雑誌が置いてある本屋で見た記憶があります。特に水中考古学に興味の無い人でも歴史・考古に興味がある人は雑誌を見てください。アメリカで一番ポピュラーな考古学雑誌です。

今月号はいつもにも増して水中考古学の記事が盛りだくさんです。特に、以前に紹介したノルウェーでの水中ロボットを使った深海での発掘の特集記事があります。このプロジェクトは石油会社のパイプライン施設の事前調査で発見されたもので、資金は会社から出ています。この発掘のために開発されたロボットを使って発掘をしています。正確に記録を行うために水中にグリッドを設置し、その上にロボットを取り付けて発掘作業を行います。また、吸盤のようなものを使い遺物を引き上げます。
幾つかの沈没船が事前調査によって発見されました。16-17世紀の船を発掘しており、ロシアの船などが発見され、世界各地からの遺物が詰まれていました。中国の陶磁器なども発見されています。記事の最後にテキサスA&Mと協力をしてメキシコ湾でも発掘作業を行うと書いてあります。メキシコ湾での調査も石油会社のパイプライン設置の事前調査で見つかった船の発掘を行います。

http://www.archaeology.org/0605/abstracts/robot.html

さて、もう一つの記事は、ジョージ・バス先生の新しい著書、Beneath the Seven Seasの文献紹介です。これはご存知の方も多いでしょうが、バス先生の40年の水中考古学の経歴をポピュラーな形で紹介する本です。この雑誌でも好評のようです。文献紹介を書いた人は世界での水中考古学の評価の変遷についても多少触れています (この本ではあまり触れていないのですが…) 20-30年前までは、現在の日本と同じく水中考古学は単なる遊びや宝探しとして見られていたのを科学的・考古学的価値のあるものと認めさせ、一般の認識を変えたとバス先生を評価しています。 

http://www.archaeology.org/0605/reviews/sevenseas.html

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