第1回ユネスコ水中文化遺産保護条約批准国会議

ユネスコ水中文化遺産保護条約は2009年1月2日
に批准された国際条約です。批准国は現在で22
ヶ国ですが、これら批准国による条約に関する
初の国際会議が3月26-27日にかけてユネスコ本
部のあるパリで開催されます。FIRST MEETING
OF STATES PARTIES OF THE UNESCO 2001
CONVENTION ON THE PROTECTION OF
THE UNDERWATER CULTURAL HERITAGE。
参加する批准国は条約の実践に伴う様々な提案と
決定権を与えられています。また非批准国やNGO
の専門家や研究者などがオブザーバーとして招聘
されています。オーストラリアからはAIMAや
Maritime Archaeology Program (Flinders University)
といった団体の専門家が会議に招かれています。

会議の重要項目の一つは、科学技術諮問委員会
(Scientific and Technical Advisory Body)
の設置とされています。ユネスコ水中文化遺産保
護条約の批准国は国内に専門家や設備を有してい
るわけではありません。委員会は批准国に専門的
見地からアドバイスを行うことを目的に組織され
ます。委員会のメンバーは批准国が推薦すること
ができます。推薦者の割り当て人数は、地域の批
准国数によって決まります。アジア・太平洋地域
ではカンボジア1ヶ国のみが批准国となっている
ため、この地域からはさらに1ヶ国が委員会に推薦
されます。

カンボジアでは現在水中文化遺産の保護や海事考
古学の専門家を育てる動きがあります。これまで
同国の考古学の発展には、日本の大学が少なから
ず寄与してきました。水中文化遺産保護・海事考
古学の分野での提携は未だ行われていませんが、
今後のこの分野で両国の協力が実現することを願
っています。国内の発展には、国外の組織との連
携が欠かせない時代となっています。ユネスコ条
約の批准国会議においてもこのような観点から建
設的な議論が行われることになります。

引用元:http://portal.unesco.org/culture/en/ev.php-URL_ID=38389&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html

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