南海1号沈没船 発掘作業進行中

中国、宋の時代の沈没船である南海1号沈没船ですが、発掘作業がどんどん進んでいるようです。まだ詳しいことはわかりませんが、東南アジア・アラビア、そして、東アフリカにも運ばれた商品が積まれた船であったようです。この時代のごく一般的な商船であったのではないでしょうか。

ご存知の方も多いかと思いますが、沈没船を周りの土ごとごそっと丸々引き上げて、新設した博物館に持ってきてその場で発掘しています。世界的に見てかなり非現実的な、お金のかかる発掘作業方法です。また、遺物の保存処理の観点から見ても、果たして継続して保存していけるのか、また、引き上げたことによりどれだけ劣化が進んでいるのか、なかなか難しい課題が残されています。研究の成果やその歴史価値などよりも、引き上げたことに意義がある、そんな調査ですね…世界で真似できる国があるとは思えませんし、真似したいと思う国もないでしょう…さすが中国。

ユネスコは水中遺跡の管理方法に関しては一貫して現地保存を第一オプションとしています。これは、引き上げにかかる費用や保存処理の問題点を考えると、引き上げることなく水中でそのまま管理したほうが遥かに効率よく保存可能で、また引き続き研究していくことができるからです。

中国だけでもすでに多くの歴史的価値のある沈没船が発見されているので、この方法がこれから主流になることはないでしょうが、調査の経過を見守っています。世界にはすでに数千年前の沈没船から古代・中世・近代・現代など歴史・考古学的価値のある沈没船が数万隻発見され調査されています。南海1号沈没船よりも保存状況が良く、そして、文化的価値の高い沈没船もたくさんあるでしょう。その中で、なぜこの沈没船が引き上げられたのか…

いろいろと考えさせられる調査です…

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