日本の水中文化遺産の取り組み~今後の取り組み

日本は、「水中文化遺産」の保護について法律が存在せず、体制も未熟、政府の方針もはっきりした提示がなされていない珍しい国です。ユネスコ世界遺産などは日本国内のメディアで騒がれてはいるものの、おなじユネスコが進める水中文化遺産保護条約に関しては盛り上がりに欠けます。このユネスコ条約は、つい先日マダガスカルも批准しました。経済的に豊かでない国々でも水中にある文化遺産を守ろうとする動きは高まっています。

とはいうものの、ここ数年、日本でも取り組みが本格化しています。長崎県鷹島の元寇沈没船の発見や国の指定など存在感を現し始めています。

そんななか、政府も着実に動き出しています。「文化芸術の振興に関する基本的な方針(第4次基本方針)」のなかの重点戦略3:文化芸術の次世代への確実な継承,地域振興等への活用において、「水中文化遺産の保存・活用の在り方についての調査研究を進めるととも に,地方公共団体の取組を促す」と書かれています。国の方針として水中文化遺産研究をしっかりと進めていこう!しかも、重点的に取り組んでいこうということです!地味で全く報道されていませんが、大きな一歩ではないでしょうか?

引用元:http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/2015032301.pdf

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