水中考古学の本

井上たかひこさんは、これまでに水中考古学の本を数冊書かれてきました。その中でも、この本は彼のベストであることは、間違いないでしょう。

専門的に一見見えますが、それでいて、読みやすく面白い。とてもテンポがよく描かれています。水中考古学を踏み出すための第一歩としては良書であると思います。発掘のシーンなども本人の体験談を巧く取り入れながら、学術的な要素も書き込んでいます。

青銅器時代のウルブルン沈没船、スウェーデンの軍艦ヴァーサ号、鷹島の沈没船から幕末の船まで、幅広く書かれていますが、一貫して水中考古学の成果で歴史がどのように変わったのか、そして、この学問が人類の歴史の解明には必要であることをテーマにして書かれてます。本人の情熱も感じられます。

まだまだ、元気に本を書いて欲しいですね。次に私が出そうと考えている本も再構成を迫られそうです…水中考古学、いや、考古学や歴史を学ぶ人には必読の一冊となることを願います。そのポテンシャルは十分あるのではないでしょうか?

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