イギリス〜沈没船の引き揚げはしないだろう…

イギリス・ヘンリー8世の旗艦メアリー・ロース号が1980年代に発掘され、ついこの前やっと保存処理を終えて晴れて完全公開がされました。実に保存処理に30年ほど費やしています。数百年前の軍艦が見られるのは、圧巻です。スウェーデンのヴァーサ号も、船体の9割が残っていた船で、1969年代に発掘されていますが、現在の、やっと最終報告書(シリーズ)が出始めているところです。ヴァーサ号博物館は、年間100万人が訪れる北欧No.1の観光スポットとなっています。

しかし、イギリス政府は、この度、もう大掛かりな沈没船の引き揚げ作業は行わないだろうとしています。イギリス周辺には、沈没船など水中遺跡が4万件あるとされ、多くの遺跡が調査され、また、毎年のように保護地区が設定されています。海の環境が遺跡の保存に適切でない場合は、遺跡を完全に埋め戻され、遺跡を見ることはできなくなります。多くの水中遺跡は、このように、海の底の底で眠っています。

遺跡を活用し、歴史を理解する観点からすると、見れない遺跡にはあまり価値がありません。そこで、重要となるのが、VR技術です。おおくの遺跡は、デジタル写真などで記録を取り、貴重な遺物はサンプルとして引き揚げています。詳細な記録は、VR技術で再現され、一般に公開されています。

今後は、積極的に海底での写真実測技術に力を入れていき、また、写真実測ができる考古学ダイバーの育成にも取り組んでいくようです。

 

 

 

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