お知らせ

タイタニック発見から20年、新発見?

ロバート・バラード博士がタイタニック号を発見して20年経ちます。今年、(バラード博士ではないですが...)タイタニック号の調査が行われました。その結果、今まで2つに割れたと思われていた船体が実は3つに割れた可能性があることを指摘しました。バラード博士はこの発見に関してこう発言しています。“新しい発見に驚いているかって? 海底面はたくさんの遺物や船体が散乱しているからね。 氷山に当たって沈んだんだ。 それだけだ、もうどうでもいいじゃないか。”と多少投げやりなコメントをしています。

バラード博士は現在、黒海や地中海で沈没船のサヴェーイを行っています。テキサスA&Mの教授も共同で作業を行っています。これらの研究に比べ未だにタイタニック号の話で盛り上がっているのに嫌気がさしているのでしょうか?今度、機会があったら(本人の機嫌をそこなわないよう)なんとなくきいてみます。

ギリシャの海から遺跡が消える...

以前にもお伝えしましたが、水中文化遺産保護に力を入れていたはずのギリシャ政府が方針を変えてしまいました。今まではダイバーなどがほとんど潜ることが出来なかった海域がダイビングOKになってしまいます。
政府は巧くマネージメントできると言ってますが、どうなのでしょう。観光客目当てなのでしょうが、きちんとした発掘をして博物館などを建てたほうが長い目で見ればよりよいのですが...

15世紀の船と170BCの遺骨

2002年にイギリスで15世紀の船(ニューポート)が発掘されました。この船はメリーローズ号よりも保存状況(川底で見つかったため)が良く、発見当初から国が力を入れて調査および保存処理を進めていました。
発掘当時、この船の下から遺骨が発見され、今回詳しく調査が行われました。その結果、この遺骨は実は約170BCのものであることが分かりました。発掘された当初から船との関わりがあるか疑問がありましたが、これで船とは全く別であったことが確認されました。

5500年ほど前の埋没森

マサチューセッツ州、ケープコッド沖で5500年ほど前の森林が埋没しているのが確認されました。この地域に遺跡があれば当時の生活をしる重要な手がかりとなるかもしれません。

水中考古学用ソナーが開発されました!

ダイバーが手で持って操作するソナーが開発されました。これは透明度がゼロの水中でも遺物の有無を調査できる画期的な機材です。今までソナーは船に取り付け、調査海域を行ったりきたりするのが普通でしたが、場合によってはデータの分析などが分かりにくいことがあります。また、ダイバーが直接潜って海域を調査する方法もあります。この方法は“目”で確認する方法ですが、視界が悪いとあまり効果的ではありません。調査範囲から外れてしまう可能性もあります。この新しく開発されたソナーはそれらの問題を解決できるかのしれません。

このソナーにはポジションをトラッキングする機能が付いており、ダイバーがあらかじめ調査進路と方向を決めておけば水中で迷うことはありません。使い方としては例えば20Mほど進み、360度ソナーをその地点で使います。特に何も見つからなければまた20M進みます。何か遺物のようなものがあればポジションを直ぐに特定できます。この方法だと、海底面をくまなく正確に調査することが可能です。また、ソナーの機能も(短い距離をより正確に知るために設定してあるのでしょうか?)従来の船に取り付けるものより数段性能が良いそうです。

無許可で遺物を引き上げ

イギリスのサルベージ会社のメンバーが違法に沈没船(17世紀のスペインのガレオン船)から遺物を引き上げていたとされ告訴されています。このサルベージ会社はオランダの19世紀の沈没船から錫を引き上げる許可を得ていたが、となりにあったガレオン船から無許可で遺物を引き上げていた模様。
サルベージ会社はガレオン船から遺物は盗んでいないと主張。

ちなみにスペインはUNESCOの水中文化遺産条約を国の法律として採択しています。サルベージ会社、とレジャーハンターなどと国や水中考古学者とのやり取りなどこれからいろいろな面でエスカレートしていくでしょう。これから先どのように展開していくかみまもっていきましょう。

George Bass INA New Book!

Beneath the Seven Seas: Adventures With The Institute of Nautical Archaeology
Beneath the Seven Seas: Adventures With The Institute of Nautical Archaeology

お待たせしました! 日本でもやっと発売です。 ご存知水中考古学者の父と呼ばれるGeorge Bass教授が長年かけて作り上げたINAの総プロジェクトがこの一冊に!

UNESCO 水中考古学

UNESCOの水中文化遺産保護条約について何度かこのサイトでも紹介しています。現在までに6カ国この条約を採択しています。20カ国が採択をしてから3ヶ月後に正式な国際法として成立します。つまり、あと14カ国がこの法律を国の法律として議論し、受け止めれば、日本でもこの条約に従う義務が発生します。日本でもいち早くこの法律を採択するよう政治家(文化庁など)に呼びかけをおこないましょう!

また、この法律が出来る前に日本でも他の国々のように国家・自治体が主体となった水中考古学チームが必要となります。もし、沈没船が発見されたとき、サルベージ会社などが発掘を担当し、“考古学として認められたスタンダード”で発掘されていなかったと判断された場合、国際法違反となります。これを防ぐためにも外国の研究機関などからトレーニングを積極的に日本にも呼び寄せる必要があるかと思われます。

イスラエル 死海でローマ時代の椗など発見

約2500年-2000年ほど前の木製の椗が死海から発見されたそうです。 ご存知でしょうが塩分が高いため、ほぼ無酸素状態の水は有機物をよく保存していたそうです(脱塩処理は大変そうですが)。近年、死海の水位が減っており遺物などが発見しやすくなっています。

キプロス島 Episkopi Bay

キプロス島で行われているサーヴェイについての記事です。ここ数年サーヴェイが行われており、ギリシャ時代の価値のある船が発見される可能性があります。2006年には水中ロボット(ROV)を使い探査する計画があるそうです。このプロジェクトはINAの学生が進めており、RPM Nautical Foundationなども協力をしています。