沈船からの陶磁器採取の是非について
8月13日にシドニーで開かれたThe Art Gallery of New South Wales (AGNSW) and the Asian Art Society of Australia (TAASA)の後援によるシンポジウムで、ベトナムの沈船から採取した陶磁器に関する紹介があったようです。オーストラリアの文化財関係者は文化財保護の観点から、懸念を持っているようです。
8月13日にシドニーで開かれたThe Art Gallery of New South Wales (AGNSW) and the Asian Art Society of Australia (TAASA)の後援によるシンポジウムで、ベトナムの沈船から採取した陶磁器に関する紹介があったようです。オーストラリアの文化財関係者は文化財保護の観点から、懸念を持っているようです。
中国山東省蓬莱にある古代の鄭州港の遺跡で20mを超える木造船が見つかった。山東省文物局のYou Shaoping氏は元朝(1271-1368)の戦艦ではないかとみている。1984年にも同省蓬莱で元朝の戦艦が見つかっている。長さ28m、幅5.6m、高さ1.2mでその当時最も大きく保存状態の良い船であった。今回の船は20年前の発掘の間に見つかっていたが、船の半分が民家に覆われていたため埋めなおされていた。今回、地方自治体が中心となり、住民を移転させたため、再び発掘にこぎつけた。驚いたことには、三番目の保存状態のよい船も発見された。専門家は元、明の時代に中国船の航海術は大きく進歩したと語っており、古代の鄭州港は1000年前の北中国の重要な軍港であったようだ。今回の発見は中国の戦艦・港を研究する上で大変重要である。
アフリカ東海岸と中国は9世紀か、それ以前から交流があったそうです。陶磁器や石で作った家など中国から影響を受けた証拠がアフリカには数多くあります。中国商人は、アラブ商人やヨーロッパ人のように自分の文化・宗教を広めることなどをせずひっそりと貿易を行っていました。そのため、考古学証拠などはあまり色濃く残ってはいないそうです。
そんななか、最近面白い話が出てきています。鄭和の大航海中にアフリカ西海岸で船が一隻沈没したそうですが、その時、乗組員が近くの島(Lamu島)に移り住んだそうです。近年になり、島の言い伝えや文献資料などから島に移り住んでいた一族のことなどがわかってきました。
中国とケニアの考古学者はいままで思いもよらないことで共通の研究に取り組んでいるそうです。とくに中国はこの沈没船を発見して研究したいそうです。
ロンドン大学で新しい海事考古学の修士課程プログラムが始動するようです。
イタリア、ローマ時代の海戦の跡地がマルチビームなどを使った調査で明らかになるかもしれません。 Aegastes Islands はシチリアの西にあり、ローマがカルタゴ軍に勝った場所です。この付近から引き上げられた遺物が個人のコレクションとなっていたところ、イタリア政府が発見、逮捕に至ったそうです。その後、この海域の歴史的価値が再確認され、INAのチームなどによりこの海域のサーヴェイが始まりました。(なぜかINAはAustinあることになっていますが...新聞社の間違いでしょう) この海戦では、カルタゴ軍が250-300隻の新造戦艦と400隻ほどの商船などを集めてローマに進軍するところで、ローマ軍に撃沈させられたそうです。現在、水深70mほどの場所にたくさんの船が眠っている可能性があるそうです。
さて、また鄭和の大航海関連のニュースです。今度は、このページでも紹介した本”1429″についてです。
九州・沖縄水中考古学協会が今度新しく生まれ変わりNPO法人(アジア水中考古学研究所)設立の認証を受けたそうです。
今後、日本の水中考古学をますますリードする役割を果たしていクコとでしょう。
イタリアで発見された丸木舟ですが、この船のほかにもいろいろな遺物が見つかっているそうです。付随した水没遺跡も調査が進められています。また、一説によると、ヨーロッパに農耕などの文明をもたらした人々は東からこのような船に乗ってきたのではないかといわれています。(陸からの伝達より船の方が早く広まります)現在、船の保存処理が進んでいます。
また、面白いことに、たくさんの観光客でにぎわうビーチの直ぐそばで見つかったそうです。
先日、長崎新聞から鷹島に取材に来ました。短い記事ですが、新聞面では写真も大きく載っていました。なかなか簡潔にまとめられた良い記事で、これを通して、これから多くの人に鷹島海底遺跡の素晴らしさを知ってもらいたいと思います。鷹島海底遺跡には海外から研究者、レポーター、学生が訪れる日本を代表する水中遺跡です。
去年長崎県沖で調査した伊号潜水艦のドキュメンタリー番組が日本のディスカバリーチャンネルで放送されます。お楽しみに!
調査は伊号402を発見することを目的としていましたが、発見がROV(水中ロボット)で確認されたのは58号でした。番組の内容はアメリカの一般向けなので歴史好きの人にはあまり面白くない・物足りないかもしれません。しかし、水中調査の様子など少ないバジェットでもこれだけの調査が出来ることを知る良い機会だと思います。この番組をきっかけに水中考古学調査に興味を持ってくれる人が一人でもいれば幸いです。
私もちょくちょく出てますのでよろしく。何か質問などあれば可能なかぎりお答えしますので、何でも聞いてください。掲示板、またはEメールなどでお願いします。来週あたりにでも私の調査参加に関係したエッセイのようなものでもアップデートに加えようと思っています。