水中考古学の薦め

人間の新しい環境に乗り出していく好奇心と挑戦心が物質的にあらわれたもの、それが“ふね”です。考古学は水中であれ地上であれ基本とすることは全く同じです。過去を愛する人、遺物を将来のために守っていく心を持った人の集まりが水中考古学を発展させていくことでしょう。トレジャー・ハンティングや水中考古学まがいのものが日本では認知されてきていますが、考古学の目的は遺跡・遺物の保護です。過去を大切にすること、それが第一原則です。今こそ日本人の海への関心を高めるべきです。地上の重力に魂を束縛された人間の心を解放し、水中遺跡の関心を高めていく。それが私の使命だと考えています。

2005年4月2日 Randall Sasaki

NASが水中考古学のフィールドトレーニングについての新刊を出版

イギリスの水中考古学調査団体NASが新たなトレーニングガイドの本を刊行しました。最初のトレーニングガイドが出版されたのが1995年。以来第2版の出版が望まれていました。新たなガイドは、第1版を踏襲するかたちで、新たな調査技術について触れられています。またカラー写真が増えたりもしています。第1版から省略されたチャプターもあるので、新・旧両方のトレーニングガイドを持っているのが良いかもしれません。また調査事例などはどうしてもイギリスやアメリカが中心となっています。価格は洋書としては、低めに設定されているので、購入し易いかもしれません。

子供が発見古代のカヌー

サウス・カロライナ州では今年は雨が少ないため川の水位が下がっていました…

7月、Keowee川で遊んでいた子供たちが一部土に埋まったカヌーを発見しました。何日かして、近所の友達にもその発見を見せたそうです。なんと、その中のひとりが、以前すぐ近くの川で発見されたカヌーのニュースを覚えていたそうです。そのため、貴重な遺物であると思い、また、空気に触れると劣化が始まることを聞いていたので水の中につけておいたそうです。

その後、政府機関などに連絡をいれ、先日無事に引き上げが行われたそうです。カヌーの分析はまだこれからですが、引き上げなども地域のボランティアによって行われました。

地域の子供によって発見、一時保存、そして住民が一緒になって遺物を守る。そんなすばらしい例が実際に行われた良いニュースですね。

こちらが以前に発見されたカヌーのニュースです。
http://www.chattoogariver.org/index.php?req=canoe1&quart=Su2004


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ラボでの仕事

大学に通うにはお金がかかる!というのは当然でしょう...ですが、いろいろと役に立つシステムがアメリカにはあります。


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2週間後から新学期!

さて、新しくブログのコーナーを新設してみました!

日本人学生の水中考古学を学ぶ大学院生活のブログです。肩の力を抜いてできるだけ頻繁にアップデートしていく予定です。勉強、研究、仕事などなど…お楽しみに!

さて、あと2週間で新学期ですが…


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ユネスコ水中文化遺産保護条約18の国によって批准される。

イコモスのICUCH(International Committee on the Underwater Cultural Heritage)によれば、7月下旬新たにモンテネグロがユネスコ水中文化遺産保護条約(2001 UNESCO Convention on the Protection of the Underwater Cultural
Heritage)を批准したようです。これで批准国は18ヶ国になり、残り2カ国に批准されれば、条約が正式に発効されます。

海岸で何か見つけたら?

特に何かを発見したというニュースではないですが…

ニュージーランドのKaikoura(カイコウラ)ビーチから鯨の骨をたくさん持っていく人が最近見かけられるそうです。このビーチは昔の捕鯨基地の跡地で1842年ごろから使われていたそうです。水位などの変動により、鯨の骨がビーチで発見されるそうです。しかし、国で保護されている遺跡なので骨を持ち帰らぬように注意を呼びかけているそうです。

日本でも海に行った際に骨、石器、陶磁器などがあったら、もしかしてそれは遺跡の一部かもしれませんね。


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古典考古学に新たな光!?2500年前のギリシアの沈没船

ギリシアの海岸沖800メートル程の場所で確認されている古代の沈没船のニュースになります。船長は約21メートル、時代は紀元前500年前であり、調査が継続中です。この時代の沈没船としては、最も大きな船長を誇ります。発見自体は1988年に遡ります。当時の造船技術の特徴の一つに、船体の外板同士をロープなどで「縫い」とめるというものがあります。海上交易の実態解明とこうした古代の造船技術の解明にも貴重な情報を提供することでしょう。


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アメリカ最初の住民を潜って探す

無数の考古学の発見により過去がより鮮明になるなか、最初にアメリカ大陸に渡った人類についてはいまだになぞが多くあります。最初の住民は大陸内部に入らず、海岸を伝って伝播したと考えるセオリーが近年有力になりつつあります。もしこの説が正しいならば、現在、当時の遺跡はアメリカ各地で水没していることになります。

今年の7月から8月に掛けてこれらの遺跡の確認、調査を行うプロジェクトが発足されました。Meadowcroft Rockshelterの発掘で有名になったJames Adovasio教授が、アメリカ国立海洋大気庁(NOAA)、フロリダやテキサスの大学と協力をし、調査を行うそうです。最初にエリアの深海の図を立ち上げ、もっとも遺跡発見のポテンシャルの高い部分を水中ロボットなどで探査するそうです。


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インターネットにある水中考古学博物館(MUA)

北半球の国々は夏を向かえており、水中考古学のフィールド調査やスクールが行われるシーズンとなりました。アメリカ、イギリス、オーストラリアではどのような現場があるのかな??と疑問を思っている方、Web-site”Museum of Underwater Archaeology”を訪れることをお勧めします。最新のフィールドスクールに関する情報は、16世紀と19世紀の沈没船を調査している西フロリダ大学からです。同Web-siteは、単にフィールド調査の告知を行うだけでなく、現場からの情報発信を行っています。


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世界考古学会議におけるユネスコ水中文化遺産保護条約の確認

ダブリンで開かている第6回世界考古学会議(World Archaeological Congress、WAC)のプレスリリースのなかで、改めてユネスコ水中文化遺産保護条約を実行に移すことの重要性が述べられました。現在17カ国によって批准されましたが、南米での水中文化遺産保護貢献に関して、最近批准を行ったメキシコに期待が寄せられていることをWAC会長のクレア・スミス(フリンダース大学)がコメントしています。20カ国の批准が現実になるなか、水中文化遺産の重要性を各国が改めて認識することが確認されています。


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