潜水艦

旧日本軍の潜水艦

伊号潜水艦…。当サイトも、だいぶ前から続けていますが、潜水艦はよく扱っています。

伊58号は、個人的には最も興味のある潜水艦です。インディアナポリス号をフィリピンで撃沈したことで有名です。実は、このインディアナポリス号は、原子力爆弾を運んでいた船だったのです。原爆を無事に届け終わり、出港してすぐに日本軍に発見され、沈められました。もし、伊58号が、ほんの数日前にインディアナポリス号と遭遇していたら、歴史は大きく変わっていたことでしょう。

戦後、アメリカ軍の持ち物になった潜水艦ですが、海上処分されました。さて、この場合、所有権はどうなるのか?終戦を迎えた時点で、一度アメリカ軍が所有していたことになります。一応、アメリカの法律で、アメリカ軍に帰属していた船舶は、その所在に係わらず、アメリカが所有権を主張しています。日本の領海内ではありますが…ただし、アメリカ軍が破棄した船舶ですので、その時点で所有権を放棄したことになるのでしょうか?処分されているので、戦時中に沈んだ船とはちょっと扱いが違います。

また、今回(?)のような発見~すでに10年ほど前に発見してます~が報道されると、すぐに「引き揚げ」の話が出てきます。現在の技術で、確かに小さな破片などは回収できますが、その後どうするのでしょうか?空気に触れると劣化が進行しますので保存処理が必要です。回収品の大きさにもよりますが、2年間はほとんど触れることも出来ません。費用も掛かります。いったいどこに保管するのでしょうか?博物館を建てるなども考えられますが、収益は見込めるのでしょうか?

画像は著作権などあるので、ニュースの画像を見てもらいたいのですが、ソナー画像で、船体の周りになにやらモヤモヤとしているモノが見えますが…魚です!そう、沈没船は漁礁になるので、多くの生物が住んでおり、ひとつの生態系を形成しています。実は、地元の漁師さんなどは、絶好のポイントとして利用しています。沈没船を探す最善の方法は、実は地元の漁師さんなど海と日ごろから関わりを持っている人たちへのインタビューだったりします。

ひとつ、気になることですが…やはり鉄の船体ですので、海底でも徐々に劣化が進んでいきます。今は、まっすぐに立ったままですが、数年後には崩れてしまうこともあるでしょう。例えば、タイタニック号なども発見された当初からどれだけ劣化が進んでいるかの記録を取っていますが、予想以上に進行が早いようです。海水温度の上昇などもバクテリアなどの活動を活発にさせるので、劣化のスピードが早くなる可能性も考えられます。タイタニック号の調査によると、水中ロボットなどで訪れて、船体に傷をつけたりするだけでも、海底の環境が微妙に変化し、大きな影響を及ぼす可能性があるといわれています。

貴重な資料であることは間違いないので、慎重に研究などを進めて欲しいものですね。上手に活用すれば、地域の活性化などにも利用できるかもしれませんね。

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