Web-Site発足1年 ここ一年を振り返って

おかげさまでWeb-Site発足から1年がすぎました。いろいろな方からのサポートによりここまできました。これからもみなさまに水中考古学・海洋考古学の情報を提供できるよう頑張ります。

ここ一年を振り返ってみると様々なことがありました。日本国内では鷹島海底遺跡、二ール号、坂本竜馬のいろは丸、古代船海王の復元などが挙げられます。それと関連して、海外のニュースやドキュメンタリー、そしてアメリカ考古学学会での日本の海洋考古学が取り上げられました。これから日本国内ではますます海洋考古学が盛んになることでしょう。海外でも幾つかの調査がありましたが、やはり最近の情勢は海洋文化保護に力を入れるべきであること、そして的を絞った発掘の重要性などが再確認されました。新しいプログラムの発足や生徒や民間を水中考古学調査に参加させることなど新しい取り組みもありました。

今後の動きですが、海洋文化保護、トレジャーハンティングとの対立、より効果的な保存処理方法の確立、ヴァーチャル考古学などがこれから発達することでしょう。また、サーヴェイ機器の発展も見逃せません。マルチビームやサイドスキャンソナー、そして水中ロボットを使った発掘などなど。いままで発掘が不可能かと思われた深海での調査もすでに可能です。日本国内では一般の水中文化遺産への興味が多少高まっているようです。九州沖縄考古学協会のNPO化、九州国立博物館のオープンとイベントがたくさんありますが、やるべきこともたくさんあります。そしてアジアに目を向ければ、中国や韓国の取り組みと日本の違いが一目瞭然です。

現在行われている水中考古学調査の成果を広く宣伝することが第一でしょう。そして、政治家や官僚が水中文化遺産への理解を示すことも大切です。
水中考古学がその国で発達するには幾つかの可能性があります。
例えば地中海ではトレジャーハンティングによる文化遺産の破壊から守るために水中考古学の必要性が生まれました。
韓国やスウェーデンではまず莫大なプロジェクトが国家が行ったことから始まります。
トルコは海外からの研究者(おもにTexas A&M・INA)の積極的な研究成果がおおきな影響を与えました。
オーストラリアではまず国家が水中文化遺産保護を取り上げ、それに準じて水中考古学が発展しました。

これらの国々を見るとまず、トレジャーハンティングはいまだに撲滅していませんし、活動範囲を広げる結果になっています。韓国などは国家主体であったため、あまり国民の積極性が見られなかったきがしますが、ここ数年で随分発達しました。イギリスやスウェーデンなども多くの水中考古学者を育てるよりは一部の研究者に偏っていた気がします。どちらも一般の普及には多少時間が掛かったようです。トルコの場合、たくさんの沈没船が見つかっていますが、研究の成果の発表が多少追いついていない気がします。また、もっとトルコ国内からの協力があってもいい気がします。では、オーストラリアの場合はどうでしょうか?法律の整備により、水中考古学の仕事が必要となったこと、それによる大学の授業などが発達しました。また、一般への理解も早かったようですし、もちろんとレジャーハンティングもありません。

日本ではどの道をとるのでしょうか?
法律の整備や日本国内の研究の活性化、そして民間の水中文化遺産の理解の高揚が一番良い道かとおもいますが?

楽しみに見守っていきたいと思います。

(Randall Sasaki September,2005)

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