2005年を振り返り・・・

2005年ももうすぐ終わりです。
そこで、今年の水中考古学のNewsや2006年の動向などのエッセイをどうぞ。

今年の水中考古学はAIA(アメリカ考古学学会)で幕を開けました。今年のテーマはズバリ水中考古学!我々水中考古学者にとってこれだけアメリカの考古学は水中考古学を重要視していたのかと喜ばしい限りでした。簡単に言えば、日本考古学学会がメインテーマを水中考古学で行うようなものですね。もちろん私も参加しました。世界の水中考古学者が発表をきていました。

今年はこれといって大発見はなかったもののいろいろな発見がありました。とくに9月から10月はさまざまな速報がありました。韓国から世界最古の丸木舟からタイタニック号の新しい見解までさまざまありました。インドの神殿発掘や中国の発掘計画などもアジアのビックニュースです。しかしながら、以前として東南アジアではとレジャーハンターの活動が盛んなようです。どちらかといえば地中海/西洋の沈没船もありましたが、それ以外の地域のニュースも多かった気がします。これはとても良いトレンドだと思います。サーヴェイなどに使える新しい技術も開発されて、AUV(自立型ロボット)などが水中考古学でも使われ始めたことも紹介しておきましょう。また、”水中”考古学ではないですが、ポリネシアなどからのニュースも豊富にありました。最後にトレジャーハンティングミュージアムがニューオリンズで作られましたが、オープン予定日にハリケーンという天罰が下されたことにはなかなか面白いと思いました。

さて、日本の水中考古学はどうでしょうか?イ号潜水艦などのドキュメンタリーや鷹島海底遺跡がディスカバリーチャンネルで放送されたようですが、あまり影響力はなかったはずでしょう。実際に関わっていたので複雑な気分ですが、もう少しまともな番組にして欲しかったですね、はっきりいって。海外向けの娯楽ドキュメンタリーを日本で放送することの意義を疑いました。戦艦大和もフランスのチームなどが番組を作りました。最近は戦争の遺産に対しても多少なりとも興味が出てきたのでしょうか?

鷹島海底遺跡はサーヴェイなどを取り組み今後に期待していますが、組織の変更があったので吉とでるか凶とでるかしばらく見守っていきましょう。ほかにも五島列島の調査などもありました。二ール号は発見されたようですね。いろは丸はどうなってしまったのでしょうか?その他、熱海の海底遺跡?は下火のようです。

そんななか、明るいニュースもあります。日本で唯一、学術的でありまた一般参加も歓迎するKOSUWA(九州沖縄水中考古学協会)が新しくARIUA(アジア水中考古学研究所)として発足しました。そして、私も九州国立博物館での講演なども行い、積極的に活動を続けております。来年は新しくARIUAから出版されたジャーナルに記事を書いたり、学会や講演会なども参加していきます。

2006年はどのような年になるのでしょうか?そろそろ日本でも水中考古学がメジャーになるような発見があっても良いかもしれません。いや、2007年になるのでしょうか?UNESCO主体の水中文化遺産保護法も気になりますし、中国の水中考古学からも目が離せません。Nanhai1号の引き上げ、また、ケニアで噂されている鄭和の船団の一部などなど。私は2006年は静かに過ごす予定です…論文などいろいろなアイディアをまとめ、新しいプロジェクトを立ち上げようかな?まだ秘密にしておきましょう。タイタニックのバラード博士の調査にも参加しようかなとか考えています。

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