ウル・ブルン沈没船

ウル・ブルン沈没船はトルコの海岸で1300BC頃沈没。 現在までに発掘されている世界最古の沈没船です。 

トルコ沖で発見され、INAによって発掘されました。 写真はINAからの提供です   INAのホームページなどもご覧ください。 もっと詳しくウル・ブルンや他の沈没船について学びたければお知らせください、参考文献などを紹介いたします。

ウル・ブルン沈没船はトルコの海岸で1300BC頃沈没。 現在までに発掘されている世界最古の沈没船です。 
写真をこのサイトの為に頼み込んできました。 発掘責任者であるジャマル教授はINAのページにリンクするだけでいいじゃないか?
と渋っていましたが、日本では英語が読める人が少ないからということを理由に許可をいただきました。
写真の無断借用はくれぐれもしないようにお願いします。

 

沈没船のサイトマップです。

発掘の様子。 イカリがたくさんありますが、予備としてだけではなくてバラストとしても使われていました。

船の一部です。 真ん中の部材が竜骨、その両側に外板がつながってます。

イカリを水面にまで運びます。 

Ox-Hideと言われる銅のインゴットです。

こちらは錫のインゴット。 なぜこのような形なのかはまだわかっていません

発掘された遺物です。

エジプトのスカラベです。

サイの角。 ヌビアからでしょうか?

小さなビーズもたくさん見つかりました。

アッシリアからでしょうか、このように様々な種類・地域の遺物が積まれていました。 (または個人の持ち物)

身を守るための武器。 海賊は昔から多いようです。 

こちらはオイル・ランプ。 このような遺物は個人の持ち物か、品物の一部か解りにくい場合が多いです。 

ハエの形をした錘。 貿易で重さを量るのに使われました。

こちらも錘の数々。 国や地域によって単位が違ったので幾つかのセットの錘を使っていました。 それだけ交易が盛んだったことを物語っています。

サイトマップから船にどのように積荷がのせられていたかを研究します。

船の形も再現されます。 

  ウル・ブルン沈船はエジプト(ナイル上流やヌビア含む)から様々な高価な品物を積んでいましたが、キプロス島からと思われる10tの銅インゴットがメインの積荷だったと考えられています。 これと一緒に1tの錫も発見されたので合わせて青銅が作られたのでしょう。 その他にもパレスチナ地方の遺物もありました。 また、ヨーロッパ系の遺物も見つかっており、かなり広い範囲で交易が行われていたことがわかっています。 
  船自体は5%以下しか残っていましたが、未発達ではあるものの竜骨を持ち、ほぞを利用した外板の接合方法を取っていました。 フレームが残っていなかったので、外板が主な船の支えとなっていました。 ほぞが大きく、フレームのような役割を多少果たしていたのかもしれません。 フェニキア人の船でしょうか? キプロス島でしょうか? ウガリトの可能性も。  発掘するのに10年かかりましたが、まだまだ研究が続いてます。 あと10年後ぐらいには完全な最終報告書が発行されると思います。   

 

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コメント (2)

質問なのですが、沈没船のサイトマップを印刷して利用してもいいのでしょうか?

エディタ殿
おそらくすでに解決していることと思いますが・・・.
http://www.nauticalarchaeologyjp.com/wp-content/uploads/Kw8885.jpg
の写真の遺物は「イノシシの牙」のように見えます.サイの角はケラチンでできていますので,長期間水中にあると腐敗分解してなくなるはずです.
老婆心ながら.

国立科学博物館 山田 格

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