お願い

今回の大地震と大津波は我々の想像をはるかに超えるものでした。被害の状況はまだまだわかりませんし、世界のメディアは日本のニュースがいつまでも流れている状態です。災害にあわれた方、現在避難所などで苦しい思いをしている方々に何か出来ることはないのか、いろいろと考えておりました。一刻も早く行方不明者が救出されること、少しでも新しい生活になれることを期待しております。

今回の地震により思わされたことは、水中考古学者は海の災害の跡地を発掘しているようなものです。例えばジャマイカ島のポート・ロイヤルも地震による液化現象と大津波に飲み込まれ壊滅した町です。水中考古学者がこの町を発掘したときに驚くほどにリアルな町並みが水中にあったことが確認されました。しかし、それは同時に災害の後であることを生々しくも語ってくれます。このような特別な遺跡を掘る者は安易な気持ちではいけないと思います。何百年前の悲劇であってもそれは水中に忘れられずに眠っていました。遺跡や遺構を発掘する際にはやはりそれなりの責任感や使命感がなければいけないのかもしれません。発掘を行う際に当時の人々の記憶をよみがえらせているのだと言う自覚が少し強くなった気がします。今回の日本の災害は何か新しい使命感のようなものを運んできたのかもしれません。今回の地震の話は何百年もすると忘れられてしまうかもしれませんが、もしかしたら将来の考古学者が発掘を行って我々の記憶を呼び覚ましてくれるかもしれません。

自分で出来ることは限られているように思えますが、出来るだけのことはしていきたいと思っています。ボランティアなどあるかもしれませんが、やはりプロに任せておくのが最善だとおもいます。そこで、日本財団の東北地方太平洋沖地震支援基金をお知らせします。

詳しくはウェブサイトでご覧ください。また、出来るだけ多くの方にこの基金のことを広めていただければ幸いです。

引用元:http://canpan.info/open/news/0000006465/news_detail.html

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