保存処理の基礎 その6

テキサスA&Mで開発されたシリコンオイルを使って有機物を保存するがあります。この方法は“ある理由”から一般的に使われるようになるまで保存処理の専門家などから反対されていました。その理由とは?

様々な保存処理は再処理できることが前提とされているのが常識です。これには将来もっと完全な保存処理方法が見つかる可能性があること、また、処理が遺物に悪影響を与えた場合でも“元に戻すことが出来る”ためです。遺物の細胞内部にまで浸透し、遺物の性質を変えてしまうシリコンは“元に戻す”ことができません。しかし、水中遺物は保存状況が悪いことが多く、再処理などとても出来ない場合があります。再処理が可能な保存方法を取って遺物が完全に崩壊するのと、遺物の性質を変えてでも現状を保持するのと、どちらが良いかということが問題となります。

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