日墨交流400周年  サンフランシスコ号

  千葉県御宿町で400年前(1609年)にスペインのガレオン船、サンフランシスコ号が座礁・沈没しました。この船はマニラから出発し、メキシコ(アカプルコ)に向かう途中で、マニラ前総督なども乗っていました。言い伝えによると御宿(岩宿町)の住民が沈没船の乗組員などを救助したと伝えられています。当時、キリスト教の布教などを進めるスペインと日本では衝突状態にありましたが、この事件をきっかけに一時日本とスペインの関係が緩和されたこともありました(結局はいわゆる鎖国、布教活動の禁止に踏み切ることになりますが)。この事件を記念して今年、日本とスペイン、メキシコなどが日本メキシコ交流400周年記念式典などを企画し、皇太子さまなどが出席をされたそうです。

  さて、この沈没船ですが、海外のサルベージ会社などが調査を企画したり、いろいろと海洋考古学者のなかで話題にあがることの多い船です。沈没した地点は文献資料などからほぼ特定されていますが、海女さんの活動が活発であるにも関わらず沈没船や散乱した遺物の情報などがないことや、海域が荒く海底地形が沈没船の保存の状況に適していないこともあり、船体の確認にはいたっていません。しかし、バラストの下に木材などが埋もれている可能性もあり、今後の調査しだいでは発見の可能性もないとはいえません。

  今回の400周年でスペインではサンフランシスコ号について脚光を浴びつつあります。さらには、あるサルベージ会社にスペイン政府が沈没船の保護をめぐり勝訴したことなどをきっかけに、スペインは海外での自国の沈没船などの海洋文化遺産の発掘・保護に力を入れだしています。UNESCOの水中文化遺産の保護条約が日本でも話題を呼びつつあることもまた事実ですので、スペイン政府と日本の考古学団体などが協力をし、調査を行う良い機会といえるのかもしれません。

 

  

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