海の日ですね~

本日、7月20日は海の日と制定されています。

海の日は割と最近できたコンセプトですね。日本人の海離れが進んでいます…海離れについては、ここでは改めて書きませんが、多くの人が海に行く機会が減っているようです。海が嫌いな子供や海で遊んだことがない若者が増えているようです。最近、海に行った人はどれくらいいますか?海水浴だけなどではなく、本当に海と時間を共にした人はどれくらいいるのでしょうか?

四方を海に囲まれた島国である日本。海岸線の長さも世界6位です。アメリカ・中国・オーストラリアなどよりも日本のほうが海岸線が長く、多くの人にとって海は本当は身近な存在です。世界では海を見たことがない人がいますが、日本人で海を見たことがない人はいるでしょうか?それほど日本人と海は本当は深くかかわってきたのです。逆にあまりに生活の一部として身近であり、その大切さを忘れているのかもしれません。

さて、水中考古学ですが、海外では海事考古学(Maritime Archaeology)と呼ばれているのが一般的です。人類と水域(海・川・湖など)とどのようにかかわってきたかを学ぶ学問として捉えられています。つまり、その研究対象は港、船、人々の海産物の利用(釣りなど)、そして、水域を介した交易や戦争の歴史などです。つまり、船が山の上にあればそれを研究します。たまたま研究の対象となる遺跡・遺物が水没していることが多いために水中考古学と呼ばれることが多いのですが、日本では特に「水中の発掘の専門屋さん」としての間違ったイメージが定着しているようです。

この海事考古学は海からの視点で歴史を眺める学問です。実は水中海事遺跡は身近なところにたくさんあります。琵琶湖だけでも100件に及ぶ遺跡があります。長崎県には元寇で有名な鷹島五島列島(牡鹿島)にも遺跡はあります。長崎市内でも博物館や出島でも海や船に関する遺物などが展示されています。沖縄県にも水中遺跡は数件あります。また、鎌倉には鎌倉時代の港跡である和賀江島、千葉県には勝浦のハーマン号御宿のサンフランシスコ号、和歌山県串本のトルコ軍艦静岡県にも水中遺跡はいくつかありますし、北海道江差の開陽丸、瀬戸内海では水の子岩坂本龍馬のいろは丸など。村上水軍関連のスポットもいいかもしれませんね。

夏休み、水中・海事遺跡を見に行きませんか?

近場の水中・海事遺跡について実際に見に行きたい、知りたいという方がいればお気軽にお尋ねください!

メールはこちらへ(shipwreckarchaeology@gmail.com)

 

 

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