エジプトで水中考古学のトレーニングコース

エジプトといえば、ピラミッド...ですが、近年は水中考古学も盛んです。

このたび、エジプトでユネスコ主催の水中文化遺産保護のワークショップが開催されたようです。周辺の国々から文化財担当者が集まり、5日間様々なレクチャーやトレーニングを受けるそうです。

エジプトには水中考古学を学ぶことが出来る大学院やトレーニングセンターがあります。また、著名な遺跡にアレクサンドロスの灯台の跡地(神殿)があります。日本にも10年ほど前でしょうか、展示会がありました。エジプトは、ユネスコの水中文化遺産保護条約を批准しており、アラブ諸国で水中遺跡保護でリーダーシップをとることを目指しているようです。

さて、地中海には、およそ150の沈んだ都市(水没遺跡ではなく区画を持った町)があるそうで、沈没船は3,000,000件ほどあると想定されています。エジプトのアレキサンドリアは、1910年から調査が行われており、アラブ周辺国では2件目に発見された水没した古代の都市だそうです。国内には、既に数百の水中遺跡が確認されているとのこと。

世界的に有名な遺跡あり、水中考古学が学べる大学院あり、ユネスコ水中文化遺産保護条約を締約し、水中遺跡も数百あれば、アラブ諸国の間ではそれなりに水中考古学の先進国になります。しかし、まだまだ調査・研究、遺跡保護には足りない要素が多いようです。

水中遺跡の保護に関する法律は、1983年に制定されたものがあるそうです。しかし、盗掘が時折起こるようで...開発に際してある程度の保護はできているものの、まだ、長い海岸線に存在する遺跡を把握するためには探査が不可欠。そして、一番の問題は、エジプトの豊かな海事文化の歴史について国民の関心がまだ低いこと。

現在、国民の関心を高めるために必要なのは、水中考古学に特化した(国立?)博物館! 数百の水中遺跡から多くの遺物が引き揚げられていますが、水中遺跡の博物館で展示することを望んでいるようです。

さあ、エジプトの水中考古学はこれからどう発展していくのか?

引用元:https://eklutdvotyzsri.dailynewssegypt.com/2019/11/11/unescos-workshop-tackles-underwater-cultural-heritage-for-the-first-time-in-egypt/?fbclid=IwAR05F9qvpXOyiGoCm98ZUXhzy6Tc26I7LuoxW2pcAt4Y8T3ZpSPDLzYR_Xg

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