丸木舟を井戸にリサイクル

西日本新聞社から

滋賀県守山市の弘前遺跡で、古墳時代中期から後期(5−6世紀)の丸木舟をリサイクルして造った6世紀後半の井戸枠が見つかり、滋賀県文化財保護協会が17日、発表した。

 これまでにも石川県や大阪府、兵庫県などで古墳時代の舟を井戸枠に転用した例が見つかっており、同協会は「弘前遺跡の人々は琵琶湖の湖上交通を通じて各地の集落と交流し、舟を再利用する文化や技術を学んだのでは」と話している。

 同協会によると、井戸枠に使われたのは半円形の板材で、長さ1・5−1・6メートル、幅0・6−0・7メートル、高さ0・4−0・5メートル。組み合わせるとU字形をした丸木舟(推定全長5−6メートル)の約3分の1が復元できた。1本の針葉樹をくりぬいて造ったらしい。

2006年08月17日17時32分

引用元:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/culture/20060817/20060817_006.shtml

1件のコメント

  1. AnthTX

    丸木舟が井戸枠に転用されていた例としては福岡県前原市の潤地頭給遺跡で見つかった船材が有名ですね。弥生時代終わりごろの準構造船と考えられています。

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