韓国の水中文化遺産調査船 シーミューズ

韓国の海洋考古学はアジアの中では今のところ最先端を誇っています。そしてさらに新しい動きがあります。木浦の国家海洋博物館がアジアで初の水中文化遺産調査船、Seamuse 「シーミューズ」が就航します。詳しくは本文の引用をご覧ください。

さて、この船ですが、サイドスキャンソナーなどいろいろな設備を満載しているそうです。また、ウォータージェット方式、Dynamic GPS システムなども搭載しているそうで水中考古学調査にはかなり最先端な装備です。DGPSは船を固定することが出来るので、水中ロボットを使った発掘には必要なシステムです。

新安沈没船の発見から30年を記念して式典なども行われるそうです。ちなみに、今年の初めだったと思いますが、韓国のある研究者から私の所属するテキサスA&M大学海事考古学研究所で使っている調査船についていろいろと質問をしていました。何か参考になったのか、一度この船を見てみたいですね。

【木浦9日聯合】全羅南道・木浦の国立海洋遺物展示館は9日、アジア初の水中文化遺産調査船「シーミューズ」の就航式を行った。

調査船は19トン規模の繊維強化プラスチック製で最大速力は35ノット、乗員数13人、全長19メートル、幅4.4メートルと比較的小さい。主に探査を担当するため、サイズは小さくても問題ないという。水深が浅い場所でも作業できる。また、養殖場や漁網への被害を防ぐため、スクリューではなくウォータージェット推進が採用された。水中無人潜水艇はロボット機能を備え水深300メートルでも有線で操縦でき、撮影や採集も可能だという。このほか地層探査機や、全地球測位システム(GPS)のもつ誤差を観測し位置精度を向上させるシステム(DGPS)など、水中にある文化財の探査・発掘に必要な潜水装備や水中通信装備を備えている。

 海洋遺物展示館が17日に開く水中発掘国際学術大会で全羅南道・新安の海底遺物発掘現場を踏査し、21日には京畿道・安山付近で初の探査・発掘作業を開始する予定だ。

YONHAP NEWS

引用元:http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=542006110902600&FirstCd=03

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