Wen-Amun

12世紀BC頃のエジプトからWen-Amunという商人がByblos、現在のパレスチナ地方やレバノンのあたりに木材を買い付けるための取引に行った記述があります。彼はちょっとした過ちから身を追われることになってしまいました。そこで彼はAlasiya(アリシャ)地方(呼び方は多少訳により異なります)に逃亡し逃げ切ることに成功しました。このアリシャとは何処のことでしょう? ちなみにこのお話はエジプトが外交の力をすでにこの頃には無くし、逆にパレスチナなどが貿易で力を得ていることが伺えます。
Hint ここは銅(Cu)の産地として有名な場所です。

  1. 現在のリビア周辺
  2. シナイ半島
  3. ジパング
  4. キプロス島
  5. クレタ島

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4. キプロス島

この話で興味深いのは、Wen-Amunは船を作るための木材を買ったのですが、木材はすでに船のパーツごとに作られていたものをエジプトに持ち帰ったようです。航海用の船は外国技術に頼っていたのかもしれません。いったい、いつからそうしていたかは分かりませんが、すでに古代王朝のクフ王(2500BC頃)以前から木材を輸入していたことは発見されている船などから確認されています。
ちなみに水中考古学とは無関係ですが、銅の元素記号CuはCyprus(キプロス)の略語だそうです。

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