水中考古学の薦め

人間の新しい環境に乗り出していく好奇心と挑戦心が物質的にあらわれたもの、それが“ふね”です。考古学は水中であれ地上であれ基本とすることは全く同じです。過去を愛する人、遺物を将来のために守っていく心を持った人の集まりが水中考古学を発展させていくことでしょう。トレジャー・ハンティングや水中考古学まがいのものが日本では認知されてきていますが、考古学の目的は遺跡・遺物の保護です。過去を大切にすること、それが第一原則です。今こそ日本人の海への関心を高めるべきです。地上の重力に魂を束縛された人間の心を解放し、水中遺跡の関心を高めていく。それが私の使命だと考えています。

2005年4月2日 Randall Sasaki

カリブ海での調査

イギリスのBristol大学の水中考古学チームが2005年にバージンアイランドで沈没したHMS Nymphを探すプロジェクトの最中、別の2隻の沈没船(両方とも18世紀)を発見したそうです。一つは80-100トンほどのカリブ海で作られた船で、もう一隻は250トンほどのアメリカ作られた船だそうです。水中ロボットを使い写真撮影を行い情報を収集するのと、本来の調査目的のHMS Nymphも探すそうです。水中では特に有機物の保存に適しており、地上の遺跡からは得られることのない貴重な情報を期待しているとのこと。


カリブ海での調査 の詳細は »

インドの水中考古学

Archaeological Survey of India (ASI)がインド周辺の海域調査に鳴り出しています。考古学者は年輩の人が多くあまり海に出ることを好まないようで人材が不足しているようです。しかし、しっかりとプロジェクトなどを通して発展をしています。
最初に情報を集めることが大切で文献、サーヴェイ、または地元民からの情報の提供が主な内容です。ASIに水中考古学機関が設立されて5年になりますが、2002年にはLakshadweepにおいてヨーロッパの沈没船(1792年)を調査しています。現在はLakeshadweep周辺のサーヴェイなどを中心に行っているようです。ASIではインド周辺に何100隻もの沈没船、港跡、水没遺跡などが存在していることが予想されると話しています。


インドの水中考古学 の詳細は »

中国・昆明の湖で考古学者が水没した都市を調査

中国・雲南省の昆明にある撫仙湖で考古学者が水没した都市を探すための調査が行われています。8年ほど前から地元のダイバーが四角い石などの発見、遺物の発見を報告しており、2001年には中国中央テレビが(CCTV)が潜水艦を使い調査をし、1800年前(漢)の時代の遺跡があることがわかりました。
中国の考古学者Liu Qingzhuさんはまだ都市が水没したとは遺物や礫、巨大な加工された石などだけでは断定できないとしています。この遺跡に関してピラミッドがあるなど様々な情報(でま)が飛び交っているそうです。
しかし、歴史を調べるとちょうどこのあたりにYuyuanと呼ばれる都市が南北朝時代まで存在していたことが知られています。地震によって水没したと考えられています。しかし、この時代に建物は木や竹を使って作られており、石を使い都市を作ることは珍しいといわれています。
中国の考古学者は今回の調査ではいろいろな謎を解くことはできないが、できる限り水中の状況を計測し、何があるかを把握することにある。今後の調査でさらに詳しいことが分かるであろうと伝えています。


中国・昆明の湖で考古学者が水没した都市を調査 の詳細は »

大阿武船解体工事進む

中国新聞地域ニュース
復元水軍船、引き取り手なく解体 ’06/6/8

尾道市は十二日から、旧因島市が一億円かけて復元した大型水軍船「大阿武船(おおあたけぶね)」の解体工事を始める。老朽化が目立つうえ、引き取りの話も輸送費用の問題などで合意に至らなかった。

 解体作業は、陸揚げ保管されている因島田熊町の民有地から、建造した内海造船田熊工場にえい航して進める。六月中に終える予定で、費用は約五百八十万円。

 大阿武船は一九九七年、村上水軍の本拠地の旧因島市が地域振興を目的に建造。全長約二十五メートル、幅約十メートル、重量約百トン。鋼鉄の上に木板を張り付けて胴体部分を造り、甲板上のやぐらや、矢を防ぐ盾板などは木材で製作した。

 NHKの大河ドラマ「毛利元就」や映画「あずみ」のロケでも使用され、地元イベントでも活用されてきた。しかし、自力航行できず多額のえい航費がかかることもあり、二〇〇二年十月以降「出番」はなかった。

 合併で同船を引き継いだ尾道市は、船の保管維持に年間三百万円かかるうえ、「文化財的な価値も低い」として今年一月に廃棄処分を決定。北海道などから数件の問い合わせがあったが、因島総合支所は「輸送や補修費用の問題で立ち消えとなった」と説明している。(石田憲二)


【写真説明】12日からの解体が決まった大阿武船


大阿武船解体工事進む の詳細は »

インドでローマ時代の失われた都市発見

ローマ時代にはインドと地中海の貿易が盛んでした。インドではローマ・ギリシャ人が”金を持ってきて黒い金も持ち帰る”貿易をしていました。黒い金とは胡椒やスパイスなどです。
ローマの主要な港にMuzirisがありましたが、いつの間にか場所さえも分からなくなり失われた港として呼ばれるようになりました。インドの考古学者がこの港を探すことに乗り出し、Malabar地方でたしかな情報を手にしました。この場所では地中海のアンフォラやガラス細工など当時の貿易品が見つかるそうです。
まだ発掘はおこなっていないようですが、これから本格的な調査がはじまるのではないでしょうか?


インドでローマ時代の失われた都市発見 の詳細は »

バスク住民が8000年以上も昔から沖釣り

スペインのバスク地方の遺跡の調査の結果、8000年以上も昔から海に出かけ最低1-2km沖の魚を取って主食としていたそうです。時には50%以上の食事が魚であった可能性があります。
バスクは後の時代になると鯨やマグロ漁で知られる海洋民でした。その発達に至る前にこのように沖にでていたのでしょう。


バスク住民が8000年以上も昔から沖釣り の詳細は »

日本で水中考古学プログラムの設立を目指す!

世界に誇れる日本の考古学ではあるものの、日本では水中考古学を学べる大学が無い!これは誰が見ても明らかな事実です。まことに勝手ではありますが、大雑把に自分なりに大学のカリキュラムを作ってみました。


日本で水中考古学プログラムの設立を目指す! の詳細は »

古代カリブ海の貿易

カリブ海の島で1500年前のヒスイの遺物がはっけんされました。このヒスイの原産地はグアテマラであるとほぼ確定されました。この島から原産地までは2900キロもあり当時の海上交易の広さを物語っています。大型のカヌーのような船を使っていたのでしょうか?今まで考えられていたより中南米の国々では大きな海洋交易を行っていた可能性が出てきました。


古代カリブ海の貿易 の詳細は »

CNANS

[ 問題 ]

ポルトガルの国家水中考古学機関(Centro Nacional de Arqueologia Nautica e Subaquatica)のディレクターは誰?

  1. Mary Rose
  2. Jean-Yves Blot
  3. George Bass
  4. Francisco Alves
  5. Tiago Fraga


答えを見る »

東京海洋大学 高校生ジュニア講座 6月25日

東京海洋大学越中島キャンパスでNPO法人アジア水中考古学研究所の林田憲三理事長が公演を行います。興味のある人も無い人も是非参加してみてください。

海洋工学部では、高校生(1~3年)を対象にしたジュニア講座を実施します.
海・船・物流に興味のある人、とにかく工学に興味のある人はもちろん、
興味のない人も、この講座に参加すれば新たな未来が見つかるかも!?
みなさんぜひご参加ください!

6月25日(日)の13:00から

【プログラム(予定)】
13:00-13:10 挨拶

13:10-14:00 講演 「水中考古学について:沈没船や海底遺跡の発掘 NPO法人アジア水中考古学研究所 林田憲三理事長

14:00-14:10 ジュニア講座の会場説明等

14:20-16:10 ジュニア講座 (1回目14:20-14:50、2回目15:00-15:30、3回目15:40-16:10)
        
        

・海事システム工学科  
   「船長になって、模型船を動かそう」 講師:庄司邦昭教授
        

・海洋電子機械工学科 
   「スチーム・ボートを動かそう」 講師:堀木幸代助教授
        

・流通情報工学科    
   「コンビニの秘密を解き明かそう」 講師:黒川久幸助教授
   
   

ジュニア講座は、各学科並行して同じ内容の講座を計3回行います. どの回に参加されても構いません.

※その他、入試相談(海洋工学部教員&学生対応)も実施します.(14:10-17:00)

【問合せ先】
東京海洋大学 越中島地区事務室入試係
〒135-8533 東京都江東区越中島2-1-6
TEL:03-5245-7315  FAX:03-5245-7332
E-Mail: e-nyusi@s.kaiyodai.ac.jp