沈没船遺跡を調査する意義を出来るだけ簡単に伝えたい…

さて、出来るだけ簡単に沈没船遺跡を調査する意義について考えてみたいと思います。

 

①船は当時の技術の結晶!

②船は社会を反映する鏡!

③無駄な積荷は一つもない!

④船は交流のメカニズムを見ることができる!

 

 この4つが主に考えられる重要である理由です。

 

詳しく見て行きましょう! 

1.船は産業革命以前では、最も技術を要したモノ。実は、ピラミッドや法隆寺など、一見すると相当技術を要したように見えます。

 しかし! 船にはまっすぐな線は、ほとんどありません。動く建物といえるでしょう。ただ動くだけでなく、水圧、風圧、そして内側から(積荷の圧力)を受けながら、長距離を安全に移動する。過去の技術の結晶ですね。

 

2.船は社会の合意があって初めて作られたものです。つまり、ピラミッドやお寺のように、その社会が必要とした(もしくは作らせる権力を持った人がいた)ことになります。

 社会が生み出したモノであり、社会を反映しています。そして、必ずある目的を持って造られています。暇つぶしで船を造る人々が現れたのは、最近のことで、それだけ社会が豊かになった証拠ですね。

 

3.船に積まれたモノには、無駄なモノはない。さて、明日から旅行です。スーツケースに何を詰めますか?炊飯器を持っていきますか?皆さんは、旅行前に何を持っていくか必ず考えますよね?船には限られたスペースしかないので、必ず必要なものしか持っていかないと言えます。

 沈没船遺跡から発見されたモノには、必ずそこにあった理由があるのです。それは、個人の選択であり、また、社会の選択です。ヨーロッパの人が最初に日本に来たとき、全く売れないものを持ってきましたが、数年のうちに日本で何が売れるか学習していきました。

 

4.二国間をつないだもの、それが船。陸の遺跡は生産地か消費地が多く、その途中の遺跡はほとんどありません!しかし、船はモノを運んでいた瞬間が見れる遺跡です。

 簡単に説明するには、木を使います。木は交流を図式化したもの。根っこで養分が吸われ(生産地)、幹を通って、枝・葉に運ばれます。葉っぱは、消費地です。生産地や消費地は、根・枝の先端であり、木全体を見ているわけではありません。木を見て森を見ず…ということでしょう。木の幹をみれば、どこで何が集められ、どこに運ばれようとしていたのか、おおよそ検討がつきます。

 

 

 

 陸の遺跡だけだと全体像はつかめません。木の幹が重要です。また、遺物が集められ、また各地に運ばれる場所、それが港です。船と港、そして、各地の遺跡…全部があって初めて交流が見えてきます。

 

 

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