水没遺跡-1万年前のものか? 市民団体が発見 

アメリカ、五大湖のお話…

1万年前の構造物を市民(有志)団体が発見!

 

1万年以上の前の水中遺跡は、フロリダ州、また、メキシコなどでも発見・調査されているので、まあ、そこまで驚くべき発見ではない。(1万年前でも水中に遺跡が残るの???と驚く人もいるだろう…。水中では酸素が遮断される常態になることがあるため、陸よりも遺跡は残りやすいです

 

さて、この発見、市民団体が中心となり進めたプロジェクトでの発見であることに、実は意義があります。

実は、数年前から研究者の間でミシガン湖等に水中構造物が数か所あることが噂となり、調査が進められていたようです。が、なかなか確固たる証拠が見つからなかったと言われています。

 

そんななか、湖底にパイプラインを通すための工事が計画され、水中遺跡のアセスメント調査行われたようです。受注を受けた会社は、調査報告書に、そのような構造物はなかったとしています。しかし、何かあるはずだ…との情報をもとに、地元の環境・歴史保護団体が立ち上がり、自前で調査を行なったようです。

 

その結果、水中に岩を並べて作った構造物を発見!

1万年前は、ちょうど湖の水位も低かったため、当時は陸地だったそうです。「水中では、開発が及ばなければ、ポンペイのように当時の状況をそのまま残している。貴重なはっけんだ。」と研究者は語っています。

 

 

問題は、パイプラインを敷くための事前調査をひきうけた会社…。アメリカでかなり大手の民間考古学会社です。工事会社にしてみれば、何か遺跡が出てくれば工事計画の変更を余儀なくされる…。何か癒着があったのか…。個人的には、沈没船ばかりに目が向いていたため、このような海底の構造物に目を向けていなかったために起きたこと、であると考えていますが、真実やいかに?

 

この発見をした地元の団体ですが、アメリカ先住民を中心としたグループで、地域の歴史・景観を守る活動を行なっているようで、パイプラインなど開発に反対する運動を行なっているそうです。今回の調査で、その主張が通るのか。

 

事前調査がしっかりと義務化されているのに、今回の騒動。知らないところで沢山の遺跡が壊されているんだろうな。事前調査の義務のない日本では、いったいどれだけ遺跡が破壊されているのか。

 

日本でも民間・有志団体で海洋開発計画のある地域を調べてみると、面白いことになりそうですね。その際は、調査協力しますので、お呼びください!というか、一番良いのは、海洋開発を行なう企業と民間、そして行政がしっかりと工事を進める前に探査を行なって安心して開発を進めること、だと思います。

引用元:https://www.gannett-cdn.com/presto/2020/10/13/PDTF/04cc2b81-c101-429e-baee-48395fab748d-2020-9-23_16-26-51_by_Fred_Harrington_PUBLIC.JPG?width=990&height=619&format=pjpg&auto=webp

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