今日のニュース

みなさまに水中考古学・水中遺跡などに関する情報を提供するため、様々な情報網を駆使してニュースや話題を探しております。その中で、独断と偏見により、面白いと思う記事をお伝えしています。

今日は、恒例の「本日の気になったニュースを教えます!」のコーナーです。

 

というのも、今日は面白い記事が盛りだくさんで、どれをお伝えして良いか分からなくなってしまったから…

私のコメントも、直接ニュースと関係のない私的な意見の場合があります。

 

海洋開発の為の大学生海外派遣」―アメリカ、カナダ、ノルウェー、スコットランド― 笹川さんブログ

https://blog.canpan.info/sasakawa/archive/6967

日本財団の笹川さんのブログ。海を大切にしたいですね。海洋に関する問題にたいして、多くの日本国民は無関心のようです。海洋国家と言うけれど、現実はその逆。海への関心を呼びかけるため様々な取り組みをしています。

 

泰安沖に浮かぶ800年前の高麗船…西海の宝庫が開かれた

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/11/22/2019112280155.html

韓国のTaeanでこの度正式オープンした国立の海洋文化財の展示施設について。新安沈船のあるMokpo市と同じ施設です。韓国には、水中文化遺産を専門で展示する国立の博物館が2施設あることになりますね。

咸臨丸の捜索、北海道沖で進む オランダ文化庁も協力

https://www.asahi.com/articles/ASMCQ7J0HMCQUQIP03R.html

東京海洋大学とオランダ文化遺産局が行っている調査です。福沢諭吉が乗ってアメリカに渡ったあの船です。もともとは、オランダの船。開拓使の輸送船となり、北海道で座礁しています。その調査の様子【ビデオあり】

 

寄港地と遺跡 関わりは 小松で潟湖、北前船のシンポ

https://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20191125/CK2019112502000203.html

直接、水中遺跡に関連しているわけではないですが、シンポジウム。北前船が発見されれば、大きな話題となりますね!地域にとって重要な文化遺産となるでしょう。洋上風力発電などの開発で破壊されないように気をつけたいものです。

 

波力発電施設のテストがベルギーの海で開始!「NEMOS」の挑戦

https://techable.jp/archives/112597

洋上風力発電施設は、環境に優しいのか…? 海への理解がまた不足している… 建設に際して水中文化遺産を破壊する可能性もあります。さて、ですが、新しいエネルギー開発は必要です。海の波からエネルギーを得る方法が実用的な段階になりつつあるようです。瀬戸内海などは良いフィールドかも。

 

深海6000mにハンバーグ袋…プラごみで協力呼びかけ

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000170069.html

海と人の関係を学ぶ海事考古学にとって、海洋問題は気になるところ。海ゴミはよく沈没船に絡まるようです。アメリカで実際にあったケースですが、油田開発に際したアセスメントで沈没船を発見。プラスチックゴミが数点見つかったので、現代の船だろうと工事をそのまま計画。後に、200年ほど前の船だとわかり急遽調査に…原因者(エネルギー開発業者)にとっては、ちょっとした痛手になりました。

 

静岡市、JAMSTECと東海大と覚書 海洋施設の展示連携

https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/708384.html

清水で新しい海洋に関する施設(博物館など)を建設予定だそうです。東海大【海洋学部】とJAMSTECが協力!

 

生物絶滅の原因か?1100万年前の隕石落下の証拠 南鳥島沖で発見

https://sp.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/2/32104.html

厳密には水中「遺跡」ではないですが、このような地質学的な情報も面白いですね。古環境の復元とか地球規模のイベントの復元好きです。

 

海中写真から青緑色を除去し、本当の色を再現するアルゴリズムを海洋学者が開発

https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52284781/

色々と使えそうです。ある程度フォトショップで出来ますが、ちょっと次元が違う研究のようです。

 

神風特攻隊撃沈の空母、深海に 米調査チーム、映像公開

https://www.sankei.com/photo/story/news/191124/sty1911240006-n1.html

どんどん発見が続いてますね~。海中の探査技術が進歩しているので、大きな船は比較的楽に見つけられます。今度は、もっと細かいもの~縄文土器とか三角縁神獣鏡とか、探すテクノロジーが欲しいです。

 

 

さて、ここから下は、海外のニュースです!【英語など】

記事の日本語タイトルは私が勝手に雰囲気でつけました

 

 

キプロス島で沈船発見

Akrotiri-Dreamer’s Bay underwater survey confirms shipwreck (photos)

キプロス島で古代の沈没船発見。6~7世紀ごろ。

 

マヤ文明のなぞが水中からよみがえる!

Chichén Itzá 400 years older than previously thought

ユカタン半島のチチェン・イッツア。従来の説より400年ほど古くから人が住んでいたのか?水中考古学調査で解明。面白いニュースですね。なぜ水中?石灰の地質のため、洞窟・鍾乳洞が多い地域でセノーテ(地下の水没した鍾乳洞)が神聖な場所となっています。セノーテの底から様々な証拠が発見されているようです。

 

チュニジアの水没都市(ローマ時代)
Archaeologists solve 500-year-old Roman mystery with ‘incredible forgotten city discovery’

https://www.express.co.uk/news/world/1205579/archaeology-news-roman-empire-mystery-solved-neapolis-tunisia-julius-caesar-spt

チュニジア。ローマ時代の水没した都市の発掘が進んでいるようです。ここ最近、チュニジアは水中文化遺産保護に積極的に取組んでいます。

 

いってみたい水中遺跡観光地
These 7 underwater cities and towns are open to visitors, and they’re absolutely stunning

https://www.insider.com/7-underwater-cities-you-can-visit-that-are-absolutely-stunning-2019-11

まあ、観光地として知られる場所。遺跡とは言えないような場所もありますが…訪れてみたい場所ですね!

 

あのエルギン卿の沈没船発掘中
Diving the Mentor: revealing the secrets of Elgin’s ship with the support of the Greek Australian community

https://neoskosmos.com/en/151676/diving-the-mentor-revealing-the-secrets-of-elgins-ship/

以前、ここでも紹介しました。イギリス、エルギン卿の船の発掘がギリシャで進んでいます。そう、あのエルギンマーブルで有名な、あの方に関連した船です。ギリシャからイギリスに古代の遺物を運ぶ途中で沈没しています。

 

クロアチア、国が主体で水中遺跡保護
Croatian Culture Minister Attends UNESCO General Assembly Session

https://www.total-croatia-news.com/lifestyle/39706-unesco

クロアチアの文化省がユネスコ総会に出席。国として水中文化遺産保護に積極的に取組むそうです。

 

メアリー・ローズ号を支えて40年
Archaeologist who helped to excavate the Mary Rose celebrates 40 years of work with the ship

https://www.portsmouth.co.uk/news/people/archaeologist-who-helped-to-excavate-the-mary-rose-celebrates-40-years-of-work-with-the-ship-1-9146246

イギリス、メアリーローズ号の調査・保存処理などに40年関わった方について紹介しています。ヘンリー8世の船ですが、引き揚げは1980年代。つい1~2年前に保存処理が終わりました。ヴァーサ号と比較されることがあります。発掘調査には、チャールズ皇太子も参加しています。イギリス皇室はダイビング好きですからね。

 

迷惑な話。消えた湖(池?)
12,000-Year-Old Lake Destroyed in Treasure Hunt for Roman Gold

https://www.ancient-origins.net/news-history-archaeology/ice-age-lake-0012872

トルコ…とある湖の底に眠ると言われる伝説の黄金を求めて。湖の水を全部抜いて調査。何も見つからず、湖を埋め立てたとか…環境破壊ではないか?また、そもそも、なぜこのような作業が許可されたのか?いろいろと批判されています。徳川埋蔵金と池の水全部抜いちゃいましたの悪いところをすべて倍増させたような…

 

アメリカ・五大湖の沈没船
W.C. Kimball boat lost since 1891 discovered in Lake Michigan

https://www.greenbaypressgazette.com/story/news/2019/11/16/w-c-kimball-shipwreck-found-lake-michigan/4219546002/

ミシガン湖の沈没船について。1891年沈没。

 

チチカカ湖で相次ぐ新発見!
Discovery of unknown deities and rituals at Titicaca lake in Bolivia puzzles archaeologists

https://www.ibtimes.sg/discovery-unknown-deities-rituals-titicaca-lake-bolivia-puzzles-archaeologists-34930

チチカカ湖で発掘調査が進んでいますが、様々な発見が報告されています。神聖な場所として使われていた場所のようで、高価なお供え物が見つかっており、従来想定された交易よりも広範囲で交易を行っていたようです。

 

ゲームと水中遺跡
Wargaming is raising money to save historic submarine USS Batfish

https://www.tahlequahdailypress.com/community/arts-entertainment/wargaming-is-raising-money-to-save-historic-submarine-uss-batfish/article_ce409624-c984-523f-bc2b-797fe8e0bfff.html

へ~。World of Warships と言うゲーム、ご存知でしょうか?戦艦もののゲームですが、この売り上げを実際の潜水艦の保存のための資金に使うとか。「艦これ」とか「大航海時代」の売り上げを水中文化遺産の保護に!って面白いと個人的には面白い。ゲーム産業も社会貢献を目指す時代なのかもしれませんね。

 

アイスランドの水中遺跡
Archaeologist Maps Iceland’s Historic Shipwrecks

https://www.archaeology.org/news/8177-191112-iceland-shipwrecks-mapped

アイスランドの沈没船について。これまで、あまり調査が行われていませんでしたが、近年、注目があつまっています。

 

カナダ・新しいテクノロジー・水中3Dスキャナー
Klondike shipwreck brought to life with 3D scans

http://blog.geogarage.com/2010/11/klondike-shipwreck-brought-to-life-with.html?fbclid=IwAR08lQw6cZ_Ndk8GFKXlyudSyYpAd4Wdeev4NBOnanDB5P3uWqBjArVA-y8

カナダの沈没船。最新の音波スキャナーで3D復元。

 

ニウエがユネスコ水中文化遺産保護条約を承認
Niue ratifies UNESCO Convention on the Protection of the Underwater Cultural Heritage

http://www.unesco.org/new/en/culture/themes/underwater-cultural-heritage/dynamic-content-single-view/news/niue_ratifies_unesco_convention_on_the_protection_of_the_und/

ニウエ…そう、国の名前です。ご存じない方もいらっしゃるでしょう。南太平洋の島です。この、ニウエですが、ユネスコ水中文化遺産保護条約を批准しました。つい先月、内陸国のスイスが条約を批准しましたね。ニウエは、海面上昇により国土の大部分が減ってしまう可能性もあります。対照的な2カ国が続けて批准しているのは興味深いところ。

 

モザンビークで国際水中考古学トレーニングコース
Training on Underwater Archaeology for African countries takes place in Mozambique Island

http://www.unesco.org/new/en/culture/themes/underwater-cultural-heritage/dynamic-content-single-view/news/training_on_underwater_archaeology_for_african_countries_tak/

モザンビークでユネスコ水中文化遺産トレーニングコースが行われています。アフリカも各地で水中遺跡の調査が進んでいます。以前は、トレジャーハンターが横行していましたが、豊かなアフリカの海事文化の歴史が再確認されています。

 

スウェーデンの沈没船、新たなる発見
Swedish Warships Stir From Davy Jones’ Locker

https://www.ancient-origins.net/news-history-archaeology/swedish-warship-0012852

17世紀の軍艦ヴァーサ号は有名。そのシスターシップが発見?他、複数の沈没船がスウェーデンで調査されています。

 

チェコの水中考古学

https://czech-archaeology-news.estranky.cz/articles/czech-archaeology-news-2019/underwater-archaeology-in-the-czech-republic-vi.–orlicke-zlakovice.html

チェコの水中遺跡。あまり聞いたり見たりする機会がないので…冷たい湖に水没した遺跡のようです。

 

泰安の沈没船14~15世紀の青磁

https://www.yna.co.kr/view/AKR20191125052600005?input=tw

韓国テアンでは馬島沈没船など複数の沈没船が発見されています。

 

最後に、学術ジャーナルから二つの記事を紹介。

遺跡の発掘ではなく、ちょっと話題になるけどあまりかかれないトピックで。

ジャーナル:論文 Journal of Maritime Archaeology
Archaeology Hijacked: Addressing the Historical Misappropriations of Maritime and Underwater Archaeology

https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11457-017-9177-8

映画などで【水中】考古学がどのように扱われているか、そして、それが分野に与えた影響とは?

 

ジャーナル:論文 Journal of Maritime Archaeology
Capacity in Maritime Archaeology: A Framework for Analysis

https://link.springer.com/article/10.1007/s11457-019-09245-w

海事・水中考古学を国で保護していくための体制などキャパシティーや組織のフレームワークなど…イタリア、クロアチア、モンテネグロについて。短絡的、プロジェクトベースの投資は失敗するもと。幅の広いボトムアップ、多くの人の理解、長期的な視野と投資が必要。専門家を一人育てるより、全体的な底上げが必要。

 

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