フライトマップと沈没船

さて、世界の海岸線の長さは、およそ356,000キロだそうです。
世界の沈没船の数は、ユネスコの推測ではおよそ3,000,000隻

 

日本の海岸線は30,000キロ。世界6位の長さ、世界の海岸線の8%ぐらいは日本なのかな~。実は、世界の沈没船の9割近くは海岸線から近いところにあるといわれています。イギリスの保険会社の統計によると、保険金が支払われた船のうち、9割は海岸から近い場所ー推進50mよりも浅い場所で事故にあっています。

海岸線1キロあたり9~10件ある?また、海水面の変化で水没した遺跡も陸に近い所が多いはず。自然の作用により消滅した遺跡もたくさんありますが、調査をきちんと行えば海岸線1kmに遺跡が一つぐらいあるのかな~と思っています。諸外国では海の開発に際して遺跡の調査を実施しており、スコットランドなど水中・海事文化遺産は2万件ほど登録されています...また、残りが良いと海岸線1kmの延長の沖に沈没船が5~6件ほどある場所もあります。

前置きが長くなりましたが、どうも沈没船は沖の深い場所にあるイメージが多いようです。とくに有名な沈没船(タイタニックとか)の影響でしょう。

ここ最近、飛行機のフライトマップに沈没船の位置が表示されることが多くなって話題を呼んでいるようです。実は、かなり前から著名な水中遺跡などはフライトマップに表示されていました。5~6年前に、オーストラリアに行く際に、オランダVOCのバタヴィア号が表示されていました。ちょうど、次の日に博物館で実物を見に行く予定だったので、びっくり。

フライトマップにどのような情報を載せるかは、飛行機会社でそれぞれ違うようです。海外旅行の際には、幾つか違う会社を選んでみたくなりますね。ちょうどタイタニックの上を飛んでる!とか、戦艦大和が真下にある!とか長旅がちょっと楽しくなりそうです。

 

ところが、そう思わない人も多いようです。沈没船は、海難事故の現場であり、多くの方が亡くなった場所でもあります。旅行中に過去の海難事故の現場については考えたくないなど意見があるようです。なるほど、そのような意見も理解できます。やはり、戦没者のことを考えると、気楽には楽しめないかもしれません。
しかし、歴史の事実を少しでも体験して身近に感じることは、次の世代に過去の事実を伝えるうえで重要だと思います。

 

このようなフライトマップに表示された沈没船を調べて、よりよい未来にしていくために歴史を活用することは、良いことだと思います。

 

ちなみに、上の画像は、海洋台帳(海洋状況表示システム)から画像を作成しました。

海洋台帳~海を知る

フライトマップの元ネタの記事

 

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