友ヶ島沖 海揚がり遺物の調査

ニュース和歌山の記事抜粋

友ヶ島北沖に位置する沖ノ島北方海底遺跡から引き揚げられた陶磁器類約100点が5月14日、和歌山市加太の淡嶋神社から同市立博物館に寄贈された。室町時代の日明貿易で扱われた中国製の青磁椀、壺が大半で、海から漁師が引き揚げたものを、同神社が所蔵していた。専門家は「沈んだ貿易船からの文化財自体が極めてまれ。調査が進み、和歌山市の貴重な文化財としてより知られるようになってほしい」と話している。

さて、詳しく説明しよう…

紀淡海峡の友ヶ島は、交通の要所にある島です。そのため、砲台などが設置されていました。今は、廃墟と化し、「ラピュタの島」などとも呼ばれています。

その沖に、江戸時代から「海揚がり品」が数々引き揚げられている場所があります。地元の漁師は、壷などが揚がると神社に奉納していました。考古学者の間では、このポイントは知られており、故森浩一先生なども引き上げられた遺物の調査をしています。水中考古学関係の展覧会などでも時折、この「遺跡」が紹介されています。九州国立博物館の展示でも紹介しました。

 

今回、淡嶋神社が奉納されていたこれらの遺物を和歌山市博物館へと寄贈することになり、詳細な調査をおこなうこととなりました!水中遺跡への興味もますます高まることでしょう!

地図を見てもわかる通り、太平洋側から大阪・京都を目指す際には通ることになります。海域が狭くなるため、海難事故も多かったのでしょう。さて、海揚がり品ですが、どうも2隻あるようです。中国の青磁器など新安沈船にも見られるような遺物、また、肥前系の陶磁器など。

さて、こちらが和歌山市の博物館

和歌山市立博物館

遺物が発見される海域ですが、これまで直接遺跡の調査をした例はほとんどありませんでした。じつは相当深いです50~70m程度と聞いています。通常のダイビングで潜れるのが40mまで。水中ロボットなどで調査は可能でしょうが…。ところが、深い場所まで潜る方法にトライミックス・ヘリウムガスなど特殊な装置(酸素・窒素の量を調整しています)を使って潜ることができます。

東海大学海洋学部の木村先生のチームが一度、この海域で調査を行っています。詳しくは、東海大学のページで。

東海大学のプロジェクト

引用元:https://www.nwn.jp/news/200530_awashima/

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