Aim Zero 環境と水中文化遺産、両方守るために。

Aim Zero という団体があるそうです。活動内容は、ゼロ・エミッションに徹底してダイビング活動を実施し、海の環境を改善すること。なかなか先進的な環境保全の活動内容のようです。ゼロ・エミッションで、どうやってタンクに空気を補充するのか...なんだか素人の私にはわかりません…まさか、足踏みポンプ?

 

ちなみに、ゼロ・エミッション(zero emission)とは、環境を汚染したり、気候を混乱させる廃棄物を排出しないエンジン、モーター、しくみ、または、その他のエネルギー源を指す。(Wikipediaから引用)

 

さて、Aim Zeroですが、バルト海にある沈没船、SS Hispania号(水深55m)に引っかかっていた漁労の網などを取り除く作業を行ったそうです。沈没船自体は、100年ほど前のモノ。沈没船の周りからゴミを取り除き、環境改善、また、ダイバーさんもきれいな遺跡を訪れたほうが気持ちがいいですしね。今回、およそ500kg分の網を除去したそうです。かなりの量ですね…

 

というのも、沈没船には良くゴミがたまります。ローマ時代のアンフォラの横にコーラの缶やプラスチックカップが転がっていることは良く見る光景。また、釣り針、仕掛け、おもりなども溜まります。歴史的な釣りのおもりも見つかっています。沈没船は魚が集まりやすいので、大海原にあるなぜか魚が集まるポイントには沈没船があったりします。

実は、「あの時の海づりのポイントの下には…」なんてことは、良くあるかもしれません。海外では昔は良くあったそうです。最近では、水中遺跡の把握・周知が進んでいるので、釣りの禁止やアンカーを下すことを禁止しています。ダイビングスポットとして遺跡を活用する例もあります。

 

魚が集まる、つまりは漁師さんにとっては絶好のポイント。沈没船に網がひっかかり遺跡が破壊されるケースは良くあります。多くの遺跡が漁労により破壊されています。海揚がり品が見つかるポイントも沈没船が破壊された場所でしょう。

 

UNESCOの水中文化遺産保護条約は、トレジャーハンターに対抗する目的で作られたと思われがちですが、本当は、開発や漁労活動により破壊される遺跡を守ることが目的。きちんと開発対応を行ない、また、遺跡の有る場所では漁撈活動の制限などをしましょうというもの。 UNESCOは、こちら。

ゼロ・エミッションで沈没船をきれいにし、守る活動、応援したいですね。

About Aim Zero

Aim Zero​ is the world’s first project that aims to dive, explore and clean the oceans with zero emissions. Together with premium brands such as XShorePolestarCake and Awake, the project aim is to leave a zero carbon footprint during their environmental projects.

引用元:https://www.scubadivermag.com/aim-zero-removes-500kg-of-nets-from-baltic-sea-shipwreck-ss-hispania/

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