メキシコのセノーテ(水中鍾乳洞)。1万年前にオーカーを採掘した証拠を発見

メキシコ、ユカタン半島。石灰が多いこの地は、鍾乳洞がたくさんあります。数万年前までは、乾いた洞窟でしたが、海進により、8,000年ほど前に水没したとされています。

 

この水没した鍾乳洞(セノーテ)から、近年、様々な遺物が発見されています。1万年以上も前に実際に鍾乳洞に人が住んでいた時の遺物、また、後の時代に何らかの儀式のため鍾乳洞に納められた祭祀遺物など様々です。

 

水中であるため、有機物の保存が良く、また、開発が及んでいないので、1万年以上前の状況がそのまま残っています。もちろん、人骨や動物の骨も1万年以上前のものが見つかっています。

今回、「オーカーの採掘の跡が発見された」と発表がありました。

 

オーカー、特にレッドオーカーなどは日本でも考古学をかじったことのある人は聞いたことがあるのではないでしょうか? 黄土とも呼ばれますが、赤いものは、鉄分を多く含んでいます。古代からピグメント・顔料として使われてます。

オーカーの歴史は、かなり古く、世界最古のアートもオーカーで描かれていたようです。

 

こんなニュースもありました...

世界最古の絵画? 7万3000年前の石に描かれた模様

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/091400403/

 

しかし、水中の鍾乳洞、しかも、1万年前の採掘の証拠…水中考古学の一つの大きな成果かと思います。

 

引用元:https://www.japantimes.co.jp/news/2020/07/04/world/science-health-world/mexico-underwater-caves/

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