今週のニュース

時折開催してます、今週の水中考古学ニュース。

世界の水中遺跡newsのてんこもり。詳しくは、リンク先をお読みください!

 

 

元寇のいかり引き揚げへ 鎌倉時代に沈没、740年ぶり 長崎・松浦市

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/682983/

 

おなじみの鷹島海底遺跡。元寇の沈没船が発見されたことで有名ですね。現在、いかり(アンカー)を引き揚げるべくクラウドファンディングを行なっています。そろそろ締切がせまっています。あと一歩…。

皆様の支援をお待ちしています!

 

くわしくは、こちらから!

 

 

 

遣唐使船 21世紀に出港 最新考古学と沈没船参考に謎に挑み復元へ

https://www.tokyo-np.co.jp/article/82368

遣唐使船の復元を行なっているそうです。東海大学の木村さん。水中考古学(主に中国)の成果をもとに復元模型を作成しているそうです。隔壁構造と鎧張りの船体だったとしていますが、どうでしょう。考古資料だと、隔壁が登場するのが、おそらく唐の中頃か…。また、遣唐使船が中国の技術によって作られていたのか?

 

幾つか疑問は残りますが、新しい取り組みなのできっと何かに結びつくでしょう!

 

 

 

ここから下は、世界のニュースです!

 

1.ギリシャで発見!古代の沈没船

Trove of ‘Ancient Treasures’ Found in Shipwreck Off the Coast of Greece

https://www.smithsonianmag.com/smart-news/archaeologists-unearth-ancient-roman-artifacts-shipwreck-kasos-180976820/

https://news.artnet.com/art-world/ancient-treasures-recovered-from-shipwreck-1939671

A diver investigates amphorae from a ship that sunk off Kasos island. Photo courtesy of the Kasos Maritime Archaeological Project.

昨年、ギリシャでは数隻の沈没船が発見されています。紀元前5世紀ごろのものから、古代ローマ時代、近現代の沈没船などなど。これらの遺跡は、国の法律によってほごされ、また、一部は海底公園として公開される予定だそうです。ちなみに、ギリシャで水中遺跡保護の法律ができたのが1832年、そろそろ200年周年!

 

2. 海事関連遺物のドネーション

Hundreds of shipwreck artifacts, worth about $1.5M, may be donated to Racine Heritage Museum

https://journaltimes.com/news/local/hundreds-of-shipwreck-artifacts-worth-about-1-5m-may-be-donated-to-racine-heritage-museum/article_d99c5a5b-b8bc-5167-bfda-51a95661dfc6.html

イリノイ州のとある博物館。地元のダイバーが、地域の水域で発見したモノや購入した遺物などを寄付。また、自分が昔使っていた潜水服など地域の海事民族資料も。

 

 

 

3.ニュージーランドの水中文化遺産・ドキュメンタリー映画作成

New doco series explores Fiordland history and nation’s oldest shipwreck

https://www.rnz.co.nz/news/national/435373/new-doco-series-explores-fiordland-history-and-nation-s-oldest-shipwreck

ニュージーランド。水中文化遺産のドキュメンタリーが作成されるようですね。ニュージーランドといえば、クック船長が有名。彼の乗っていた船なども調査し、このドキュメンタリーで紹介されるようです。

 

4.メアリーローズ号、新たな研究へ

Mega microscope will help protect maritime history

https://www.miragenews.com/mega-microscope-will-help-protect-maritime-history/

ヘンリー8世の旗艦メアリーローズ号。イギリスを代表する遺跡ですね。1982年に引き揚げられ、現在は保存処理も終えて博物館で見ることが出来ます(現在コロナで臨時閉館中)。この度、1500万円ほどの研究費(寄付?)を受けることが決まったようです。新たに最新の電子顕微鏡などを購入し、保存・研究・活用に役立てるとか。

ちなみに、メアリーローズ号の3DモデルがスケッチFABで公開されています。ブラウザー上で自由にグリグリ回して観察してみてください。

 

SKETCH FAB

 

5.イタリア~水中文化遺産の保護の体制が新しくなる!

This is how Italy is protecting its underwater cultural heritage

https://www.lonelyplanet.com/articles/italy-underwater-cultural-heritage

A picture of the underwater houses at the Capodacqua lake

イタリアには、水没したローマ時代の都市・バイアの海底遺跡をはじめ、たくさんの水中遺跡があります。これまで、水中遺跡の保護は統一的なものはなく、各自治体にゆだねられていました。この度、組織の大掛かりな改革があり、新たな組織が作られたようです。国が中心となり水中遺跡を保護するそうです。

 

“Underwater archaeology is one of the most important areas of research in our country,” said Italian Minister of Culture Dario Franceschini as he announced the name of the new department’s director, underwater archaeology expert Barbara Davidde, and its full operativity. 

 「水中考古学は、我が国にとって重要な研究分野である」

イタリアの大臣の言葉…日本の大臣からもいつかは聞きたいですね!

イタリア水中考古学のトップは、バーバラさん。水中考古学の分野は女性が多く活躍しています!メキシコ、イギリス、アルゼンチン、女性が国のトップとして水中考古学を引っ張ってきていました。時間があれば、彼女たちの活躍についてブログ記事を書きたいですね。ちなみに、インドネシア、ベトナム、台湾も女性が大活躍しています。

 

6.Ramu Setu インドとスリランカ 

Explained: What expedition to Ram Setu could reveal about structures of history, myth

https://indianexpress.com/article/explained/explained-this-underwater-archaeological-excavation-could-tell-the-age-of-ram-setu-7163370/

https://www.financialexpress.com/lifestyle/science/ram-setu-expedition-project-why-are-indian-scientists-taking-plunge-into-history-myth/2180553/

先週、ご報告したRam Setuのニュースの続きです。インドとスリランカの間。本格的な水中調査が始まります。考古学・地質学・文献史学などの融合。調査結果に期待!

 

 

7. タスマニアの海事遺産 

Tamar River is home to a ‘ship graveyard’, but these vessels were deliberately sunk in a row

https://www.abc.net.au/news/2021-02-01/tamar-river-wrecks-ship-graveyard-burial-ground/13088502?utm_source=abc_news_web&utm_medium=content_shared&utm_content=facebook&utm_campaign=abc_news_web&fbclid=IwAR027luWGFyIJZD44IupJ-JzuqxBaSCRTEfX9sTYgAZTnia81PE4Exdyyr0

Aerial view of sunken vessels in a river bed.

タスマニアの海事文化遺産についての記事です。海事文化遺産とは、海と人の関りを学ぶ学問。この写真、船を並べて破棄しているのわかりますか? これも、れっきとした海事遺産。写真が綺麗だったので…

 

 

8. これは、遺物なのかアートなのか…誰かが嘘をついているのか?

Local artist insists stone pillar is ‘110 per cent’ his carving, will meet with museum

https://www.timescolonist.com/news/local/local-artist-insists-stone-pillar-is-110-per-cent-his-carving-will-meet-with-museum-1.24275351?fbclid=IwAR2eJBIiOfIjxJgIL26ajl0SJV0rhEOrRHk1tMGWBaXqHQweibtnEt04W5c&utm_campaign=magnet&utm_source=article_page&utm_medium=related_articles

 

stone pillars

昨年、カナダの海岸で石像が打ち上げられているのが見つかりました。いったいどこから来たのか?結局、地域の博物館の職員が、現地・ネイティブが祭祀・儀式のために作ったものが永い年月をかけて流れ着いたのでは?と発表。

しかし!地元のアーティストが「私が昔造ったもので、盗まれたものだろう」と言い出して…。

決着はついていないのですが、なんだか博物館の方もちょっとかわいそう。

 

9. クラゲ型ロボットが沈没船を探す日は近い?

Archaeology news: Robotic jellyfish designed to help scour shipwrecks of the deep

https://www.express.co.uk/news/science/1387336/archaeology-news-shipwreck-robotic-jellyfish-ocean-evg

Archaeology news: Robotic jellyfish designed to help scour shipwrecks of the deep

 

クラゲ型ロボット。海洋調査に使えるのか?泳いで沈没船を探す。開発される、かも。ある科学者が提案。

 

10. ミステリーサークルはオリーブの加工場だった!

Earliest Olive Pickling Factory Found at 6,500-year-old Site Off Israeli Coast

https://www.haaretz.com/archaeology/.premium-earliest-olive-pickling-factory-found-at-6-500-year-old-site-off-israeli-coast-1.9501993?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

 

10年ほど前、イスラエルの沖で奇妙なストーンサークルが発見されていました。その後、あまり調査などされていなかったようですが、調べると石の下から大量のオリーブの種が! どうやらオリーブの加工場だったようです。しかも、およそ6,500年前。世界最古のオリーブ加工場である可能性もあるようです。

 

 

 

11. シリア沖の海底。港の構造物などなど。

Russian Divers Discover Ancient Roman Sea Fortress at Tartus

https://www.ancient-origins.net/news-history-archaeology/roman-sea-fortress-0014860

 

ロシアの考古学者がシリアの沖で古代ローマ時代の海の砦を発見! タルトゥース沖。結構保存状況も良いみたいです。今後の調査に期待。

ちなみに、シリアと言えばその昔、田辺昭三先生が水中遺跡の発掘を行っていたことはご存じでしょうか?日本初の水中考古学海外遠征チーム。

 

 

12. インドネシアの水中文化遺産 オンラインコース開催

Underwater Cultural Heritage Program

Collaborative Approaches to Capacity Building in Indonesian Maritime Archaeology

https://www.sydney.edu.au/sydney-southeast-asia-centre/partnerships/leadership-programs/underwater-cultural-heritage-program.html

シドニー大学でオンラインコース。インドネシアの水中文化遺産を学ぼう!3月15日から2か月間、毎週1回。残念ながら、インドネシアの大学に在学中の学生のみ。日本でも、このような取り組みがあるといいな…という願いを込めて紹介しています。

 

 今日のニュースは、だいたい以上です!他にも、スイス、イギリス、エジプト、メキシコ、ナミビアなどからもニュースがありましたが、さすがに記事が長いと読むほうも疲れるかも。

 

 頻繁にニュースをアップしていけるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!

 

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