AIによる沈没船の調査

水中遺跡の探査…なかなか大変なイメージがありますよね。砂の中から針を探すような作業…。最近では、様々な機械を駆使してだいぶ楽になりました。海底地形図も作るのは、そう難しいことではありません。

http://beamsurvey.com/#introduction

マルチビームによる海底地形図

 

Windy Network

海底探査のいろいろな機械がありますね。

 

それでも、水中遺跡って大変なんじゃ…。ユネスコの想定では世界には300万隻の沈没船があるそうです。探すと、結構ゴロゴロしてます。そんな水中遺跡ですが、最近は、ますます探すのが楽になってきているようです!

ユネスコ水中文化遺産保護条約

 

最新のテクノロジーは、機械そのもの(いわゆるエンジニア)ではなく、プログラミング・アルゴリズムの構築にあるようです。なんのことやら?と思うでしょう。簡単に言えば、従来のサイドスキャンソナーとかマルチビームのデータからAIを使って沈没船・水中遺跡を探しだす事。

これまで、得られたデータを解析して沈没船を特定することが水中考古学者としての腕の見せ所というわけだったんですが、AIにとって代わられると、仕事がなくなるよ…(いまでも日本に水中考古学関連の仕事はないけど)

様々な分野で海底の探査を実施していますが、沈没船を探すつもりでこれらのデータを見ないと、沈没船だとわかりません。つまり、「わかる人が見る」必要がありました。これは、人間の経験値が重要だったのですが、AIにやらせてしまう…。

なんだか恐ろしい世界になってきたような気がします。この技術が発達することにより、多くの水中遺跡の発見に結びつけば、非常に良いことだと思います。

元記事は、コチラをご覧ください。

 

ちょっとしたウェブニュースですが、このように書かれています。

In an automated study of shipwreck detection conducted in the United States, we found that a sinkhole extraction algorithm could detect approximately 75% of known shipwrecks within the study region. Certainly imperfect, but a pretty good initial attempt. What was more impressive was that the method could locate shipwrecks exponentially faster than human analysis (requiring only about 3 minutes to detect over 200 shipwreck sites). When doing this by hand, it took us nearly 10 hours to record that many shipwrecks. So, even though the algorithm may have missed some shipwrecks, it saved us hours of time, and this is just for a small study area of about 20km2.

要約

すでに位置を特定している沈没船のうち、この方法で特定できたのは、75%であった。この手法ではおよそ3分間で200件の沈没船をみつけることができた。考古学者が同じことをするには、およそ10時間を必要とした。まだ完璧な手法とは言えないが、大きな時間の節約になる。およそ20㎢の小さいエリアの探査だが、大きな可能性を示すことができた。

こちら、黒い粒粒が、沈没船を示しています。

3分間で沈没船200隻発見!

 

取得したデータからですが…、それでもすごい。20㎢のエリアですので、2~3週間海でデータを取る必要があるでしょう。でも、最近は技術の発達が速いので、衛星写真から沈没船を特定することも、簡単でしょう。宇宙から遣唐使船を発見!なんて、すごい。

 

さて、中国の研究者が、サイドスキャンソナー画像をアルゴリズムを使って自動で沈没船を検出する方法の論文をかいています。興味のある人はぜひ…私には、ちょっと難しすぎた。

 

アブストラクト…読むと、なんとなくわかるような…

 

こんな計算式、考古学者にはちょっと難しい…

 

詳細を知りたい人は、読んで見ると面白いかも

 

興味のあるかたは、是非…PDFダウンロード可能です

https://www.mdpi.com/2072-4292/11/3/243/htm

 

 

 

 

引用元:https://www.hydro-international.com/content/article/automatic-shipwreck-detection-in-bathymetry-data?fbclid=IwAR3M9KZIbvCMb4oV4h_BMHqRlTE65a7_9hf-LUx0aq8s_nDfBeCKIY2cTPg

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