ナイル川考古学調査
エジプト文明はナイル川無くして語れません…ナイルの底にはいくつもの遺跡や遺物が眠っているはずです。また、近世の発掘(または盗掘)中に事故でなくなった遺物もいくつか知られています。エジプト政府はナイル川のサーヴェイを行っているそうで、すでに何件かの遺物を発見しています。今後本格的な調査を続けていくそうです。
人間の新しい環境に乗り出していく好奇心と挑戦心が物質的にあらわれたもの、それが“ふね”です。考古学は水中であれ地上であれ基本とすることは全く同じです。過去を愛する人、遺物を将来のために守っていく心を持った人の集まりが水中考古学を発展させていくことでしょう。トレジャー・ハンティングや水中考古学まがいのものが日本では認知されてきていますが、考古学の目的は遺跡・遺物の保護です。過去を大切にすること、それが第一原則です。今こそ日本人の海への関心を高めるべきです。地上の重力に魂を束縛された人間の心を解放し、水中遺跡の関心を高めていく。それが私の使命だと考えています。
2005年4月2日 Randall Sasaki
エジプト文明はナイル川無くして語れません…ナイルの底にはいくつもの遺跡や遺物が眠っているはずです。また、近世の発掘(または盗掘)中に事故でなくなった遺物もいくつか知られています。エジプト政府はナイル川のサーヴェイを行っているそうで、すでに何件かの遺物を発見しています。今後本格的な調査を続けていくそうです。
中国、明の時代に東南アジアやインド洋への大航海を成し遂げた鄭和の巨大な船は有名です。一説によると100m以上もの巨大な船だったといわれています。さて、ところで鄭和ですが、これは彼のもともとの名前ではありません。では、鄭和の本名は?
オーストラリアやイギリスに考古学週間なるものがあるのをご存じでしょうか?端的には一般の人に考古学をもっとよく知ってもらうことを目的とした、運動です。まだまだ新しい試みですが、オーストラリアでは一分野の考古学だけでなく、様々な考古学分野が一緒に同時期に、考古学の認知を広めようと色々な企画を立てています。海事考古学も関わっています。まだ根付くのは時間がかかりそうですが、一人の一人の努力が、やがては意識改革をもたらすかもしれません。下記はイギリスの考古学週間
http://www.nationalarchaeologyweek.org.uk/
少しお知らせするのが遅くなりましたが、2008年3月中旬に1941年に沈没したオーストラリアの駆逐艦HMSシドニーが西オーストラリア沖で発見されました。同船は長年にわたって沈没の所在が不明であり、オーストラリア国内では今回の発見がラッド首相によって大々的に発表されています。その理由の一つとしては、HMSシドニーがドイツの強襲艦Kormoranとの戦いで645名の犠牲者を出して沈没した船であることが挙げられます。音響探査機器などを使用が同船の位置特定につながりました。沈没地点の水深は2000mと深く、今後の保護処置が気になるところです。西オーストラリア海事博物館にデータの管理が委ねられる可能性があります。遺骨なども船内残っているため、モニタリングなどに慎重な処置を行うようです。
水中考古学に関心のある方なら、検索すれば出てくる「南海Ⅰ号」の話です。沈没船の年代について、積載されていた硬貨から南宋と特定されています。しかし、積載されている硬貨でも、北宋の異なる時代の硬貨が多くの割合を占めるそうです。沈没船の年代特定で重要な要素です。
以前にもアナウンンスしましたが、2008年7月にロンドンで第3回国際水中考古学会議(IKUWA3)が開催されます。主催はNautical Archaeology Society (NAS)、Institute of Field Archaeologists、Institute of Archaeology、University College Londonですが、English Heritageなどイギリス国内の考古学団体が協賛しています。プログラムなどの情報はすでにホームページ上にUpされています。またIKUWA3の開催はWAC6(第6回世界考古学会議)の1週間後なので、両方の会議に出席する研究者もいるようです。
日本からのニュースなのですが、どうも日本の新聞社いくつかサーチしても記事が見つからなかったです…
カンボジア、プノンペンの近くで17世紀の日本人町が発掘されているそうです。1603-1635年に日本人が約100人ほど住んでいたそうです。今後、カンボジアの観光に役立てることも検討中だそうです。
日本人は東南アジアに17世紀初期にどんどん進出して日本人町を作っていたことが知られています。当時使われていた船(朱印船)が発見されれば面白いでしょう。
イギリス、ヘンリー8世の軍艦メリーローズの保存処理は現在も行われています。1994年からPEG(ポリエチレングレコール)のシャワーを噴射し続ける方法を取っています。この度、木材に残っている硫黄化合物が今後木材の保存にどのような影響を与えるか実験を行っています。
イギリスのDiamond synchrotronというサッカー場5倍の大きさのあるビーム発生装置を使うそうです。この装置は分子を高速で回転させ、そのときに発生する光を一箇所に集め、それを木材に焦点をあわせることでマイクロ顕微鏡のような働きをして木材を観察することが出来るそうです。これにより木材の細胞と結合している硫黄化合物の状態を確認するそうです。
この結果により今後どれだけ硫黄化合物が木材に影響を与えるかわかるとのこと。
1930年代にイタリアのある湖で発掘されたローマ時代の巨大な船(といっても豪華に作られた貴族のための遊技場?のようなものでしょう)は1944年にドイツ軍によって燃やされてしまいました。さて、この湖の名前は?
昨年に引き続いて、和歌山県串本町で1890年に沈没したトルコ海軍船籍船エルトゥールル号の調査が行われています。同調査は米国の船舶考古学研究所(INA=Institute of Nautical Archaeology)のトルコ支部が主体となり串本町の支援を受けて昨年より本格的な調査が始まりました。エルトゥールル号の沈没は死者500名以上を出す海事史稀にみる大惨事ですが、現在の串本町近隣住民による遭難者への献身的な救護活動の結果、トルコと日本の友好の記憶として語り継がれています。音響探査機器を利用した昨年の調査結果を踏まえて今年から発掘調査が実施されています。これまで船体の部材の一部のほか、金属遺物等が確認されています。引き上げ遺物に関しては同研究所の保存処理の専門家によって、随時進めれていく予定だそうです。調査は2月中旬まで継続するとのことです。