人間の新しい環境に乗り出していく好奇心と挑戦心が物質的にあらわれたもの、それが“ふね”です。考古学は水中であれ地上であれ基本とすることは全く同じです。過去を愛する人、遺物を将来のために守っていく心を持った人の集まりが水中考古学を発展させていくことでしょう。トレジャー・ハンティングや水中考古学まがいのものが日本では認知されてきていますが、考古学の目的は遺跡・遺物の保護です。過去を大切にすること、それが第一原則です。今こそ日本人の海への関心を高めるべきです。地上の重力に魂を束縛された人間の心を解放し、水中遺跡の関心を高めていく。それが私の使命だと考えています。
2005年4月2日 Randall Sasaki
アルバニアで調査(サーヴェイ)を行っていたRPM Nautica Foundationが紀元前4世紀の沈没船を発見したそうです。
アルバニアの水中考古学の発展に貢献できればと期待されています。まだ詳しいこといはわかっていません。
現在引き上げが進行中の南海1号です。船を丸ごと引き上げてあとで発掘する計画ですが、現在、船の下に通すスチールビーム34本のうち最初の1本を通したそうです。このスチールビームは中が真空になっており、引き上げの際に空気を送り込むことによって浮力がます仕組みになっています。
南宋(1127-1279)に作られた貿易船で、海のシルクロードの解明のための重要な遺跡で、6-8万件の遺物が一度に引き上げられます。船は約30mあり、この時代では最大級の船の大きさになります。引き上げた後にプールに移し発掘を行う予定だそうです。
引上げ作業が台風の影響で予定よりも遅れていたそうです...
1930年代に一度発見され、当時埋め戻された船が再発見されたようです。当時工事に居合わせた関係者の子孫がNottingham Universityに連絡をこのたびしたようです。地中探知レーダーで調べたところ10m以上ある船影が見つかりました。含水量の多い粘土層に埋まっており保存状況は良いと判断され、今後の発掘が計画されています。
インドの海岸線は7500kmあり、その大部分がまだ考古学遺跡の発掘のためのサーヴェイなどがおこなわれていません。インドの水中考古学が始まったのは1980年代からで、諸外国に比べて20年送れての始まりでした。
1981年にTamil NaduのKaveripatnamで発見されたSangam時代の水没遺跡、その後のベンガル湾でのプロジェクトなどが始めでした。近年ではDwarkaの水没都市とローマの沈没船など。また、Mahabalipuram(これもTamil Nadu)の水没神殿跡なども有名なプロジェクトです。
また、沈没船、湖や川沿いの旧石器時代の遺跡などさまざま発見・発掘されています。開発が進む中、これらの遺跡を守る必要があります。そのため、インド政府関係機関はこれから5年間で水中考古学を専門とする研究者を100人にまで増やす予定だそうです。
「オセアニア大航海展」が今週木曜日(9月13日)より12月11日
まで、吹田・万博公園内の国立民族学博物館で開催されます。
太平洋の島々の人々の生活・文化に興味のある人はぜひ訪れてください。国際シンポジウム、ワークショップ、映画会、歌や踊りなど、多彩な催し物も開催するそうです。毎週土曜日は小中高生は無料ということで、生徒にもお勧めです。
306BCにアレキサンダー大王がキプロス島を攻略するために攻め込んだ時の海戦の跡地でソナーなどを使ったサーヴェイ探査が行われています。すでにローマ時代の商船が発見されています。
キプロス島は交通の要所として古代から重要な役割を果たしており、数多くの沈没船がまだ沈んでいると推定されます。特に有名なキレニア沈没船もキプロス島近海で発見されています。
海事考古学先進国のトルコですが、これまではアメリカなどの研究者がおもでしたが、最近ではトルコの大学や国が積極的にプロジェクトを行っています。現在、5カ年計画でトルコの主な海域のサーヴェイを行っているようでうす。すでに幾つかの沈没船や水没遺跡が発見され、位置や簡単な事前調査が行われています。これらのプロジェクトによる遺跡の確認、データベースの作成は今後の考古学の発達の大きな意味を持っているものと思われます。
スペインカルタへーナでローマ時代の沈没船が発見されました。今年から本格的な調査が始まった遺跡で、ローマ時代だと確定できる船のほかに2-3隻の沈没船が一箇所にまとまって発見されています。遺跡は撹乱されてはいるものの、遺物の保存状況は良いそうです。
先日メキシコを襲ったハリケーンですが、観光の名所Tulumで大砲が岸に打ち上げられているのが発見されたそうです。大砲は約1.8mでガレオン船のようなヨーロッパのものだそうです。
電話線の修復などの復旧作業もまだ行われているため、詳しい情報はまだ入ってないそうです。現在は空気にさらすよりも比較的安定した海中に保管しており、ダイバーなどが見学できるような措置を取っているそうです。