オンライン公開講座 「沈没船から読み解く造船技術と航海」

「沈没船から読み解く造船技術と航海」 と題してオンライン公開講座。 水中考古学のレクチャ‐です。もちろん無料。

 

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あまり水中考古学・水中文化遺産の話は聞けないので、ぜひ、クリックして動画をお楽しみください。全部見なくてもOKです!

 

世界遺産「神宿る島」

宗像・沖ノ島と関連遺産群オンライン公開講座

 

 

「沈没船から読み解く造船技術と航海」(60分)
「古代のタイムカプセル」と呼ばれる沈没船。その所以は、海の中では有機物が比較的よく残ることから、沈没当時に近い状態で船が発見されることがあることがその所以となっています。本講座では「水中考古学」とはどのような学問なのか。また、これまでの調査研究によって、どのようなことが明らかになってきたのか、特に、海を介した交易や造船技術の変遷についてお話しいただきます。

佐々木 蘭貞 (福岡市埋蔵文化財センター・九州国立博物館)
福岡市埋蔵文化財センター文化財教育普及担当・九州国立博物館客員研究員。専門は水中考古学。テキサスA&M大学大学院博士(Ph.D.)(人類学部海事考古学)。同大学で「水中考古学の父」と呼ばれるジョージ・バス氏に師事する。現在は文化庁「水中遺跡調査検討委員会」に関わり、日本の水中遺跡の保護体制の整備に向けた調査を行う。主要著書に『沈没船が教える古代史』、『水中遺産の歴史学』(共著)。

 

 

ブログの読者に要点をお伝えします!

 

といっても、やはり動画を見て欲しいので、ネタバレ(?)にならない程度にここではお伝えするのみです。ここで読んでしまって納得したら、せっかく作った動画がモッタイナイデス。動画編集は自分でやってみました(動画編集、やればできる!勉強になりました)

沖ノ島関連の講演ですが、水中遺跡(特に船舶)の研究とは何か?について語っています。日本では、まだまだ伸びていない学問ですので、宗像周辺でも研究が進んで欲しい...そんな思いからプレゼンを作っています。なので、沖ノ島について何も知らない人が見ても十分楽しめます。逆に、沖ノ島について知りたい人…ごめんなさい!あまり詳しくはないかも。でも、今後どんな研究ができるのか期待が膨らむことでしょう。

 

さて、この動画で一番言いたかったことは…

水中遺跡は珍しいものではなく、どこにでもある。

 

そして、それらを見つけるのは海と関わりを持つ人たち。

 

多くの遺跡は、すでに発見されています(釣りポイント、ダイビングスポットなど)

 

考古学者は、遺跡を発見するのではなく、遺跡に意義を与える役割を果たします。

 

海底に「何かある」と思ったら、実は世紀の大発見!

些細な情報でもいいので、地元の文化財担当者(教育委員会)にお知らせください

 

というわけで、プレゼンのおしながき

  1.水中遺跡・水中考古学について 

  2.船の考古学(地中海の交易・船体構造) 

  3.東アジアの船の考古学  

  4.これからの水中遺跡

 

1.水中遺跡・水中考古学について

水中遺跡を研究する意義を最初に唱えた人物…

「水中に残された人類の痕跡は、大陸に存在する痕跡よりも多いであろう」

これを言った人…

 

チャールズ・ライエルさん。『地質学原』の著者として有名ですね。チャールズ・ダーウィンとも親友でした。

 

2.船の考古学(地中海の交易・船体構造)

世界にはいろいろな水中遺跡がありますが…

 

主に、私の母校であるテキサスA&M大学が調査に関わった遺跡を紹介し、船体構造の移り変わりを紹介しています。https://nauticalarch.org/

 

また、沈没船を調査する意義として、こんな記事をかいたので、このまとめです。

沈没船遺跡を調査する意義を出来るだけ簡単に伝えたい…

①船は当時の技術の結晶!

②船は社会を反映する鏡!

③無駄な積荷は一つもない!

④船は交流のメカニズムを見ることができる!

 この4つが主に考えられる重要である理由です。

 

 

3.東アジアの船の考古学

主に中国と韓国の船を紹介しています。

韓国で発見された日本の船(日本と関わりの深い船)を紹介しています…これは、プレゼンを見た人のお楽しみに…

船体構造では、新安沈船についてちょこっと話しています。

 

 

4.これからの水中遺跡

どこにでもある水中遺跡… オランダ周辺の水中遺跡候補地に日本地図を合わせました。数万件のドットがありますが、すべて水中遺跡候補地。日本では同じ広さの海域に確認された水中遺跡は、ほんの数件のみ。

考古学者は、「みつける」のではなく、すでに「みつかっている」ものに価値を与えます。この点、ほぼ全て民間からの情報、または、開発対応です。諸外国では、洋上風力発電など海洋開発、また、浚渫などでも事前に考古学調査を行なって、開発範囲に遺跡があるか調べています。

 

こちらは、アメリカのエレルギー庁のウェブサイト。発見した遺跡の写真や3Dフォトグラメトリーを公開しています。https://www.boem.gov/environment/virtual-archaeology-museum

 

さて、そしてSDGs。何かと最近耳にする機会が増えてきましたね。文化財を守る立場であれば、ゴール14「海の豊かさを守ろう」も重要な課題ですね。海洋環境なども重要ですが、海の中にある遺跡も守る必要があり、国連などが文化遺産の保護を訴えています。日本も、この動きに乗り遅れないよう…

 

日本の水中遺跡もちょっと紹介しています。福岡県新宮町の相島海底遺跡を特に詳しく紹介。平安時代の瓦が100枚ほど発見されています。

水中遺跡とは、人と海のつながりを学ぶ研究です。

水中に存在する遺跡に特化した学問ではありません。

我々人類にとって、海とはどういう存在なのか...それを調べる。海と人の関りの物的証拠は、やはり海の底にあることが多いです。もちろん、船が山の上で発見されれば、大満足で発掘に行きます!

 

 

さて、動画を見ない人も、参考資料だけでもぜひご活用ください! ウェブサイトのリンクなどたくさん載せています!

引用元:https://www.okinoshima-heritage.jp/lectures/detail/2

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