水中考古学の薦め

人間の新しい環境に乗り出していく好奇心と挑戦心が物質的にあらわれたもの、それが“ふね”です。考古学は水中であれ地上であれ基本とすることは全く同じです。過去を愛する人、遺物を将来のために守っていく心を持った人の集まりが水中考古学を発展させていくことでしょう。トレジャー・ハンティングや水中考古学まがいのものが日本では認知されてきていますが、考古学の目的は遺跡・遺物の保護です。過去を大切にすること、それが第一原則です。今こそ日本人の海への関心を高めるべきです。地上の重力に魂を束縛された人間の心を解放し、水中遺跡の関心を高めていく。それが私の使命だと考えています。

2005年4月2日 Randall Sasaki

ポート ロイヤル

[ 問題 ]

16世紀以降のカリブ海はスペインの後を追ってイギリス、オランダなど様々な国が進出した時代でした。そこには、軍人、商人、海賊などさまざまな人々がドラマを繰り広げていました。さて、映画パイレーツ オブ カリビアンでも登場するジャマイカの港町、ポート・ロイヤルがありますが、あるとき地震と津波で壊滅的なダメージを受けてしまいました。その年月日は?

このポート・ロイヤルはテキサスA&MのINAのメンバーにより発掘されて当時の貿易の様子、町の様子など知る貴重な手がかりとなりました。

  1. 1609年10月11日
  2. 1492年10月14日
  3. 1676年4月2日
  4. 1692年6月7日
  5. 1702年12月19日


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イラン水中考古学者が水中ロボで調査

イランの研究者が主体となり水中ロボット(ROV)を開発しました。これは水中考古学調査のために使われます。まず、Takht-e Soleiman湖で実験として発掘や写真撮影を行いました。

この後、AD10世紀に栄えたシラフ港の一部が水没しているため調査が行われます。ペルシャ湾の調査には有効に使え。またオイルを探すにも使えるとのこと。

今では水中考古学調査でROVを使うのはごく一般的ですが、イランで使われるのは初めて。この発明によりイランの水中考古学調査がさらに飛躍的に前進したターニングポイントとして考えらるでしょう。


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アリゾナ州サイエンス・フェスティバル

9月22日から10月1日まで、アリゾナ州Flagstaffで青少年・子供のためのサイエンス・フェスティバルが行われるそうです。そのメイン・ゲストがご存知デルガド先生です。バンクーバー国立海洋博物館の館長を辞めて現在テキサスA&M大学のINAのディレクターになりました。基本的な仕事ないようはINAや水中考古学の宣伝をして同時にスポンサーを集めることだそうです。アリゾナでもがんばってきてください。


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古代式航海カヌーハワイから沖縄へ

沖縄タイムス 2006年8月10日(木) 夕刊 5面

古代式航海カヌーハワイから沖縄へ/来年4月
 ハワイの古代式航海カヌー「ホクレア号」が来年四月、日本航海の一環で沖縄に寄港する。プロジェクトを進めているのはハワイ州観光局。ハワイツーリズムジャパンのエグゼクティブ・ディレクター一倉隆さんとイベント担当の金子貴史さんは「日本とハワイのきずなを確認したい」とプロジェクトの成功に意欲を見せている。
 ホクレアは現地で「幸せの星」の意味。ポリネシアからカヌーで渡ってきた祖先を持つハワイの人々にとって、ルーツの文化を再現した貴重な船。グラスファイバー製だが、構造などはすべて忠実によみがえらせた。

 海洋文化の継承で知られるハワイの伝統航海士ナイノア・トンプソンさんが駆使するスターナビゲーションでハワイから日本に向かう。同ナビゲーションは海図や羅針盤などの航海計器は一切使わず、星や月の位置など自然環境を利用する古代の航海術だ。

 一月にハワイをたつ。沖縄には四月一日から五日まで滞在する計画。一倉さんらは、イベントを通じて現地への移民も多い沖縄との交流を深めたい考えだ。

フロリダ タンパベイでのサーヴェイ

フロリダのタンパベイの周辺では16世紀から様々な船が訪れています。その歴史を探るため、フロリダ州専属考古学チームが動き出しました。5万ドルの研究費と100人から成るチームが作られました。まだ結果はこれからですが期待して待ちましょう。


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水中考古学講座

9月2日14時から京大会館(もちろん京都です)で「船と水中の考古学」セミナーが行われます。地図や詳しい内容ははPDFで確認をしてください。

講演

木村 淳        「水中遺跡マネージメントと世界の海洋考古学」
 

 ランディー 佐々木   「元寇船の復元」
 

 宮下 裕章       「考古学のオープンソース化の意義」

 
こちらは3名とも海外で海洋考古学を学ぶ若手3人組。現在、世界で水中考古学を学ぶ数少ない日本人が終結し、学問の発展を目指すために講演を行います。目的は船と水中の考古学への理解を深めること。

セミナーを3部構成にしたのは、まず最初に水中考古学の定義をする。2番目に水中考古学の成果を提示する。そして、最後の講演は今後の水中考古学の進め方、考古学や他分野との提携の中でどのようにこの学問を勧めていくか?その論議を行います。

堅苦しくなく、分かりやすいプレゼンテーションを目指しています。「オープンソース化」とは学問をもっと幅の広い層の人々にも参加してもらうことを言います。学者、アマチュア、ただ単に興味があるだけの人など皆さまの参加をお待ちしております。

スコットランドの丸木舟

2000年にすでに発見されていた丸木舟ですが、現状(その場での保存・In Situ)では劣化が進むと考えられ今回発掘・保存することが決まりました。現在までに150件ほどの丸木船がスコットランドで発見されていますが、きちんと保存され展示されているのは30件ほどだけだそうです。
この船は長さ9.25Mで、C14で1000BC頃と年代測定されています。1個の樫の木から刳り出されています。


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カリブ海の海賊

19世紀初頭、米国東岸とカリブ海を席巻した伝説の海賊「黒ひげ」。ノースカロライナ沖の沈没船調査の結果から、その実像に迫る。

ナショナルジオグラフィク日本版のご案内です。

「パイレーツ オブ カリビアン」が話題を呼んでいますが、実際の当時の海賊船が発掘されています。

コロンブスの船を探す

インディアナ大学では水中考古学が学べて、また幾つかプロジェクトなども積極的に行っています。ドミニカ協和国でコロンブスの船を探すプロジェクトを現在行っています。La Isabela 湾で調査を行っており、1495年頃のアンカーを引き上げています。ただし、この年のハリケーンで幾つかの船が沈没した事が分っており、コロンブスの船を特定するのはまだまだ先のこと。長期間に渡るプロジェクトを計画しているそうです。
面白いことに、このチームには様々な人が参加しています。数学者、生物学者など。(数学者は何をしているか不明ですが…)生物学の専門家が沈没船の回りに住む生物の確認、また、付近のサンゴを殺さないように移植を行っているそうです。沈没船を引き上げることは周りの環境にも影響を及ぼす事で、環境保全の立場から様々な取り組みが行われています。


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ジェームズタウンの周辺には水没遺跡が無数にあった

アメリカ、ヴァージニア州のジェームズタウンは植民地時代初期から発展した都市です。歴史的に重要な意味を持っています。その海域で水中サーヴェイが行われました。

約7.8マイルほど島の周辺を10日かけて調査したそうです。その結果、70件ほどの水没遺跡が発見されました、そのうち重要な沈没船は26件。海中の透明度が悪いので遺跡の状態を確認するにはダイビングする必要があります。沈没船のうち幾つかは150年前よりも新しいものだそうですが、かなり古い沈没船もあるそうです。


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