文献紹介
日本の文献、海外の文献、論文などを紹介します。これらの本はその場で購入することも出来ます。
沈没船ダイビング雑誌
沈没船のダイビングを専門で扱っている雑誌です。ダイビング好きの人は見てください。あまり考古学的ではありませんが、このような趣味を持った人が増える事で水中考古の宣伝となり、また、遺跡の発見にもつながります。
一家に一冊水中考古学の本
以前にも紹介しましたが、ぱらぱらとページをめくっただけで紹介してしましました。この本を手に入れた後、直ぐに日本へ帰ったため、読む時間がなかったので、今改めて紹介したいと思います。
Shipwreck anthropology
タイトル:Shipwreck anthropology 著書:Richard A. Gould (ed) 出版年:1983 出版社:Albuquerque : University of New Mexico 詳細: xiv, 273 p. : ill. ; 24 cm
考古学は諸科学に比べて理論面での発展が遅れていると言われることがあります。これは、例えば社会学などの理論的アプローチを考古学者が取り入れて応用するといった研究を行ってきたからだと指摘できるかもしれません。考古学者にとって理論の発展は、常に課題となって議論されます。本書は船舶・海事考古学に理論的アプローチの問題を投げかけた最初の本です。各チャプターは別々の著者によって執筆されています。出版年を参考にすると分かりますが、チャプターの内容にProcessual Archaeologyの影響を見て取ることできます。あるいはチャプターによっては、その内容に疑問を感じる読者がいるかもしれません。入手することは困難ですが、一度は読んでみることをお勧めする本です。
Maritime archaeology
タイトル:Maritime archaeology 著書:Keith Muckelroy 出版年:1978 出版社:Cambridge ; New York : Cambridge University Press 詳細: x, 270 p. : ill. ; 25 cm.
海事・水中考古学が学問としての道のりは、まだまだ日が浅いと言えるでしょう。しかしながら、確実な知識の蓄積が多くの研究者によって積みかねれています。そうしたなかいわゆる古典と呼ばれ、海事・水中考古学関連の文献で最も引用・参照される書籍の一つが同書です。イギリスの海事考古学者であるマッケロイ氏は、同書の中で水中考古学の学問的側面の原型を作りました。例えばSite Formation Process, Underwater Cultural Heritage Managementなどのコンセプトの雛形を同書にみることができます。氏は20代の若さでダイビングの事故により亡くなり、同書も現在では入手することが難しくなりましたが、一度は手にとって見ることをこの分野に興味のある方にお勧めします。
Legal protection of the underwater cultural heritage : national and international perspectives
編集:Sarah Dromgoole 出版年:1991 出版社:Kluwer Law International, London 詳細: xx, 239 p. : ill., maps ; 25 cm. ISBN: 9041197621
UNESCO Convention 2001にみられるように、世界各国で水中文化財を 守る枠組みが構築されつつあります。法律による文化財保護は決して万能ではありませんが、考古学者にとって保護を推進する力強い武器となります。 'Legal protection of the underwater cultural heritage : national and international perspectives'は13カ国(オーストラリア、中国、フランス、ギリシア、アイルランド、イタリア、ポーランド、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、トルコ、イギリス、アメリカ)における、水中文化財への法的保護活動についてまとめたものです。各国の海事・水中考古学者、海事関連法の専門家が執筆しており、この問題について知識を深めたい読者に本書を推奨します。

