水中考古学の薦め

人間の新しい環境に乗り出していく好奇心と挑戦心が物質的にあらわれたもの、それが“ふね”です。考古学は水中であれ地上であれ基本とすることは全く同じです。過去を愛する人、遺物を将来のために守っていく心を持った人の集まりが水中考古学を発展させていくことでしょう。トレジャー・ハンティングや水中考古学まがいのものが日本では認知されてきていますが、考古学の目的は遺跡・遺物の保護です。過去を大切にすること、それが第一原則です。今こそ日本人の海への関心を高めるべきです。地上の重力に魂を束縛された人間の心を解放し、水中遺跡の関心を高めていく。それが私の使命だと考えています。

2005年4月2日 Randall Sasaki

広東省陽江市海陵島沖の南海1号

未だ現地の博物館は建設中で、関係者以外の立ち入りが禁止されているにも関わらず、広東省陽江市海陵島の海上シルクロード博物館にはたくさんの訪問者があり、ツアーなども組まれているようです。陽江市は広州から高速バスで3時間ほど、博物館のある海陵島は市内から車で1時間の場所に位置しています。海陵島はビーチリゾートとしても人気があり、博物館の完成後はさらに多くの観光客が訪れるのはないでしょうか。南海1号から部分的に引き揚げられた遺物からはアラブ方面に向かう交易船だったのではという見解などが現在までに出ています。また船体保存の方法について、海外の多くの研究者が関心を寄せています。今後の研究の進展によって、多くの情報が明らかになるでしょう。

最古のサラダ・ドレッシング?DNAによる調査

約2400年前にギリシャ・キオス島沖で沈没した船から発掘されたアンフォラにはハーブなどを含んだオリーブオイルが積まれていたそうです。今回、アメリカのウッズホール研究所の調査で確認されました。この調査は実はアンフォラから得られたDNAを分析した結果です。現在、博物館などにあるアンフォラなどでもDNAが付着している可能性も考えられ、今後このような調査が進むことに期待が持てそうです。


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スペイン 深海のミイラ タイタニック

以前もお伝えしたニュースのアップデートです。1837年にイギリス人がエジプトで盗掘(?)したミイラや財宝を本国に持ち帰る途中にスペイン沖で運んでいた船が沈没してしまいました。この沈没船を探すためエジプト国家考古学団長ザヒ・ハワスさんを中心に進められますが、タイタニックを発見したロバート・バラード博士を呼び込みスペイン国家とも合同で調査をするようです。


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イギリスのボーンマス大学で新たな海事考古学修士課程プログラム誕生

タイトルにもあるように、イギリスのボーンマス大学(Bournemouth University)http://www.bournemouth.ac.uk/で海事考古学修士の学位が取得できるプログラムが開設されたようです。プログラムの特徴としては、幅広い時代を研究対象に含み、気候変動の海事環境への影響を考慮した研究を行うようです。またSchool of Conservation Sciencesと提携しているため、資料の化学分析やコンピュータを使用した研究などにも対応した環境が整っているとあります。

カフラ王のミイラ

エジプト・ギザで2番目に大きなピラミッドを作ったカフラ王の埋葬物とミイラは19世紀にイギリス人が英国に持ち帰る途中スペイン沖で沈没して失われてしまいました。

今年、スペイン・エジプト両国はこの沈没船の発見するプロジェクトを発足させるそうです。最初は文献記録などからできるだけ正確な位置の割り当てを行うそうです。


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チリでガレオン船発見

238年前に沈没したガレオン船 Our Lady of the Good Council and San Leopoldo号がチリ沖で発見されたそうです。もとはフランスで作られた船でしたが、後にスペイン船籍となり商船として使用されていました。この船を発見したのはトレジャーハンター会社で、チリ政府と引き揚げ遺物の取り扱いの交渉を行っているそうです。政府としては国の海域内で発見された遺物はその国の所有物となることを望んでいるそうですが、いろいろと会社側と政府などと多少もめるかもしれません。


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胸像発見 アップデート

ローヌ川で発見されたシーザーの像発見のアップデートです。この像は49BCから46BCの間に作られた可能性が高いとの見解が出ています。つまり、彼が暗殺される少し前に作られたようです。川に捨てられた理由としては、政治的なものが考えられます。暗殺により政治が一時不安定となり、この像を保持しているのは危険であると考えた者が川に捨てたのかもしれません。

この像ですが、多くの水中遺物に見られるように保存状態が良好だそうです。また、非常に精密に、また写実的に作られています。初代ローマ皇帝の真の姿にもっとも近い像かもしれません。


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ローヌ川でシーザーの胸像発見

ローマの初代皇帝シーザーの胸像がローヌ川から発見されました。発見されたのはアルルの町です。この像は現在知られているシーザーの中では一番古い彼の晩年の肖像だそうです。この他にネプチューン像も発見されています。3世紀ごろのものだそうですが、なぜ川底にあったかははっきりしていません。今後調査を進めていく予定だそうです。


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ドナウ川の水中考古学調査

ハンガリーの水中考古学者がドナウ川のある有名な沈没船の調査を開始しました。この沈没船は1526年にハンガリーの女王メアリーがオスマン軍から逃れる際に沈没した数隻の船です。言い伝えではハプスブルグ家の財宝が沈んでいると言われていますが、実際のところ真実はわかりません。水中考古学調査によって確かめられることでしょう。ハンガリーの水中考古学は幾つかの沈没船、湖底遺跡調査などの実績があります。


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沈没船の研究プロモーション

アメリカ・オハイオ州では五大湖の沈没船の研究のプロモーションを行っています。主に観光(ダイビングなど)による収入も見込めることも重要な要素となっています。新聞などのメディア、そして州のウェブサイトを通して宣伝を行っています。道路わきの看板なども設置するそうです。

エール湖には1700件の沈没の記録があり、そのうち277件の沈没船が発見されています。さらにその中から28件の沈没船については詳しく研究が行われおり、特に州ではこれらの沈没船の歴史・考古学の理解を深める努力を行っています。

これらの沈没船ひとつひとつに様々な歴史的価値があります。また、船大工は設計図を持たずに船を作ることがあるため、伝統技術は失われてしまっていることがほとんどです。オハイオ州はプロモーションのため、幾つかの団体・法人などから1万ドル以上の寄付金をあつめ、この事業に積極的に取り組んでいます。


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